U-17オーストラリア代表を指揮するブラッド・マロニー監督が、U-17日本代表戦を振り返った。フットボール・オーストラリア(FFA/オーストラリアサッカー連盟)が伝えた。
10日、AFC U17アジアカップのグループステージ最終節で、オーストラリアは日本と対戦した。
オーストラリアは1分け1敗、日本は1勝1分けで臨んだ一戦。オーストラリアは勝利が最低条件であり、勝った場合でも他会場の結果次第でU-17ワールドカップ(W杯)の出場権が決定する状況だった。
試合は7分に左CKから藤田明日翔が決めて日本が先制。オーストラリアは1点ビハインドとなり、そのまま後半に入る。
しかし、後半は勝利を目指して圧力をかけると、51分にCKからマイルズ・ミリナーが同点ゴールを決めると、71分には日本の自陣での横パスをカットしたマックス・アナスタシオが逆転ゴール。さらに74分にはCKの流れからマックス・アナスタシオがゴールを奪い2点差をつける。
日本に1点を返されたものの、3-2で勝利。最低限の結果を残しもう1試合の結果を待っていたが、U-17ベトナム代表vsU-17UAE代表は1-1のドローに終わり、オーストラリアは勝ち点で並びながらも3位で敗退となってしまった。
試合に勝利しながらも、敗退が決まったオーストラリア。マロニー監督は、選手たちを称え、この先の未来が明るいことを示唆した。
「選手たちは本当に素晴らしい努力をした。特にビハインドから逆転し、素晴らしい精神力を見せて勝利した」
「残念ながらW杯の出場権獲得には至らなかったようだ。これはこのチームにとって、大きな失望だ」
「ただ、選手たち全員に明るい未来があると信じている。私はこの選手たちを強く信じており、ほとんどの選手が今後素晴らしいキャリアを築くと確信している」
また、最初の2試合について勝利を挙げられなかったことを悔やんだ。
「最初の2試合は少し残念だった。パフォーマンスではなく、結果がだ。3試合全てにおいて、選手たちのパフォーマンスは素晴らしかったと思うし、どの試合も優位に進めることができた」
「結局のところ、それだけでは十分ではなかったが、選手たちは、自分たちの努力を誇りに思うべきだ」
改めて今大会を振り返り、最初の2試合が悔やまれるとコメント。ただ、日本を破ったことを誇りに思うべきだとした。
「本当に誇りに思う。先ほども言ったが、最初の数試合はスコアボードの数字が我々を失望させた。ただ、選手たちの努力を責めることはできない」
「最初の2試合と今夜の試合はどれも圧倒した。そして、この大会で4度優勝している日本のようなチームを破ったことは、チーム全体の素晴らしい努力の賜物だと思う」
【動画】オーストラリアが日本撃破の歓喜…も数分でU-17W杯出場を逃す