★今節優勝の可能性もスロット監督は通常通りを強調「自分たちで影響を与えられる試合だけに注力していく」
リバプールのアルネ・スロット監督が、プレミアリーグ優勝の可能性がある20日のプレミアリーグ第33節、レスター・シティ戦へあくまで平常心で臨む構えだ。
首位のリバプールは前節、ウェストハムとのホームゲームを2-1で勝利。
リバプールのアルネ・スロット監督が、プレミアリーグ優勝の可能性がある20日のプレミアリーグ第33節、レスター・シティ戦へあくまで平常心で臨む構えだ。
首位のリバプールは前節、ウェストハムとのホームゲームを2-1で勝利。残り6試合で2位以下との勝ち点差は「13」に広がり、今節の結果次第で5シーズンぶりのプレミアリーグ制覇を達成することになる。
数時間前に試合を行う2位のアーセナルの対戦相手は18位のイプスウィッチ・タウンと、敗戦の可能性は低いものの、優勝まで秒読み段階となった19位チームとのアウェイゲームに向けてオランダ人指揮官は現在の心境を語っている。クラブ公式サイトが会見コメントを伝えている。
「(今節優勝の可能性)全くそのことについては考えていない。いつものように、私の考えはレスターと自分たちのチームのこと。つまり、どのように改善できるか、何を改善できるかということだ。ウェストハム戦の前半はあまり改善できなかったが、後半はより改善できる点がたくさんあった。したがって、今週初めからその点に力を入れてきたし、今はレスター戦に向けて取り組んでいる。一試合一試合、自分たちで影響を与えられる試合、つまりレスター戦に注力していくつもりだ」
さらに、会見に出席した記者から「近い将来」の優勝は想像できるかとの質問に対してもスロット監督は、「正直に言うと、ノーだ」と一切の緩みを見せない。
「信じてもらえるかわからないが、正直に答えるよ。私は人生を通して、その瞬間、その日その日を生きている。過去を振り返ることも、未来を見ることもあまりない。というのも、私はそういう人間だからだ」
「以前のクラブで成し遂げたことを常に振り返るようなタイプではない。フットボールの世界では、これもまた非常に難しいことだ。『楽しもう、これまでの道のりを全部楽しもう』とよく言われるが、監督として考えているのは『週末にも試合がある。それに勝たなければならないし、次の試合も勝たなければならないし、その次の試合も勝たなければならない』ということだけだ。だから、もしかしたらそれが理由のひとつかもしれない。私はすでにフットボールの世界で長く仕事をしており、一日一日を生き、日々影響を与えようと努力することに慣れてしまっているんだ」
指揮官の考え方は別として、優勝が間近に迫っていることは疑いのない事実だ。また、シーズン中盤にはシーズン4冠の可能性があったものの、選手層や指揮官のやや偏った起用法の弊害もあり、リーグを除くコンペティションは志半ばで敗退となっており、来季にはクラブとしても複数タイトルへのバックアップが想定されるところだ。
そんななか、今夏の“ビッグサマー”の可能性について問われた指揮官はいずれも退団の可能性があったFWモハメド・サラー、DFヴィルヒル・ファン・ダイクの残留に触れ、すでに重要な補強ができたと自身の考えを語っている。
「リバプールのようなクラブでは、常にビッグサマーが訪れると思っている。そして今、既にビッグサマーと言えるはずだ。選手たちはメディアの情報を全て追っているわけではないだろうし、私もそうだ。しかし、私がここで毎回感じているのは、『彼らを引き留められるか?』という大きな課題があったということだ」
「モハメド・サラーとファン・ダイクの2選手を引き留めたことで、既にビッグサマーと言える。残りの夏がどうなるか、見守っていこう。しかし、今になって今のチームに満足していないと言うのは奇妙だ。なぜなら、私は1年間そう言い続けてきたからだ。今のチームに満足しているし、もしこのチームを維持できれば、それだけでビッグサマーと言えるかもしれない」
続けて「現状維持は後退」との指摘に対しても「今の我々のクオリティ、そして今シーズンのクオリティを考えれば、必ずしも(大型補強は)必要ではない。今週、ニューカッスルがどれほど優れたチームであるかを目の当たりにした。彼らは現在3位だ。リーグカップ決勝で彼らが我々相手に素晴らしいプレーを見せたことは、もはや驚きではない。パリ・サンジェルマンも好調だが、現在7位のアストン・ビラはパリ・サンジェルマンに勝てる力があることを示した。我々は素晴らしいリーグにいる!」と、補強の有無に関わらず、国内での戦いは継続して勝つことが難しいリーグだと主張している。
2025年4月19日(土)23:00