フランス代表FWオリヴィエ・ジルーが、イングランド代表戦の勝利を喜んだ。フランス『レキップ』が伝えた。
10日、カタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝でフランスはイングランドと対戦した。
優勝候補に挙げられている両チーム。どちらが勝ってもおかしくない中、試合は17分にオーレリアン・チュアメニがネットを揺らしてフランスが先制する。
イングランドは54分にハリー・ケインがPKを決めて同点とすると、78分にジルーがヘディングで決めて勝ち越しに成功。直後にイングランドは2つ目のPKを獲得したが、ケインが失敗。そのままフランスが逃げ切り、勝利を収めた。
ジルーは今大会でティエリ・アンリ氏が持っていたフランス代表最多得点記録を更新。この試合でもさらに記録を伸ばすことに成功したが、今回の決勝ゴールの方が素晴らしいとコメント。ゴール直前のシュートは相手GKを称えたが、上手く決められたとした。
「ティティ(アンリの愛称)を超えることで大きな安心感を得たけど、今回はさらに美しいね」
「ウス(ウスマーヌ・デンベレ)のパスを受けようと思った直前に、ウスに後で言われたんだけど、もっと強くするべきだったのかもしれない。ピックフォードは素晴らしいセーブを見せたと思う」
「でも、その後に1つ決められると思った。グリーズ(グリーズマン)が良いクロスを入れてくれて、それを信じた。その後は、なんとも言えない感動があったね」
これで2大会連続のベスト4入り。4年前も同じ舞台に立ったジルーは準決勝のベルギー代表戦に似ていたと試合を振り返った。
「この試合は不思議なことに2018年のベルギー戦を思い出させた。ベルギー戦では先制した後、お互いに助け合ったんだ」
「相手が反撃して押し込んできたから、シナリオは少し違うけど、カウンターがとても危険な存在になるということは分かっていた」
「最も重要なことは、両方の面で効果を出すこと。ケインがPKを決めなかったけど、成功してもイーブンだった。信じられないような寛容さを見せていたと思う」
また、試合後のドレッシングルームの雰囲気についても言及。選手たちが盛り上がっていた上、フランスサッカー協会(FFF)の会長やOBらが訪れて祝ったとした。
「僕は試合後にインタビュー対応をしていたから、急いで走って他のみんなに合流した。ドレッシングループにはGalaの曲が流れていて、歌ったり踊ったりしていたね」
「その後に大臣が来てサッカー協会の会長も来て、クロード・マケレレとリリアン・テュラムが来てくれた。何世代もが一緒になって喜びを分かち合ったよ」
フランスは準決勝でアフリカ勢初のベスト4入りを果たしたモロッコ代表と対戦する。
【動画】決勝ゴールのジルーが勝利の雄叫び