フランス代表FWキリアン・ムバッペが、カタール・ワールドカップ(W杯)の決勝のハーフタイムにチームに檄を飛ばしていたことが話題となっている。
18日に終了したカタールW杯。フランスは60年ぶり3カ国目の連覇を目指してアルゼンチン代表と対戦した中、低調なパフォーマンスを見せてしまい、前半で2失点。後半もシュートがなかなか打てず、このまま敗れ去るかと思われたが、ムバッペが躍動。PKを決めると、その1分後にスーパーボレーで同点に追いつく。
試合は延長戦に入り、リオネル・メッシのゴールで勝ち越されるが、今度はムバッペのミドルシュートがハンドを誘いPKを獲得。これをムバッペが決めてハットトリック達成。しかし、PK戦でフランスは敗れ、連覇を逃すこととなった。
チーム内には体調不良者が多く出たこと、そしてアルゼンチンよりも試合間隔が1日短いことも影響した可能性は高いが、明らかに悪いパフォーマンスを見せていた。
ディディエ・デシャン監督もハーフタイムに檄を飛ばしたことを明かし、選手たちに発破をかけていた中、フランス『TF1』が20日にドキュメンタリー「Merci les Bleus」を放送。その中で、ムバッペが決勝のハーフタイムのドレッシングルームで、チームメイトに檄を飛ばしていたことが明らかになった。
「これ以上悪いプレーはできない!W杯の決勝だぞ」
「W杯だ!みんな!一生に1度の試合だ!どうしたって、これ以上悪いプレーはできない」
「ピッチに戻ろう。馬鹿みたいなプレーを続けるか、それとも強さを出して、デュエルを行い、何か他のものを見せるかだ」
「W杯の決勝だ!2点差で追い詰められている。僕たちはまだ取り戻せる!4年に1度だぞ」
シュートも打てずに終わった前半の不甲斐ない戦いについて発破をかけたムバッペ。後半は徐々に盛り返し、結果としては敗れたものの、アルゼンチンを追い込んだハットトリックと結果で示したムバッペ。この悔しさを4年後にどう繋げていくのか注目だ。
【動画】ムバッペがアルゼンチン戦のハーフタイムに檄を飛ばす