★日本代表新監督に就任した森保一監督が所信表明「覚悟と感謝の気持ちで職責を全うする」《就任会見》

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▽日本サッカー協会(JFA)は26日、日本代表の森保一新監督の就任会見を行った。

▽ロシア・ワールドカップ(W杯)でベスト16入りを果たした日本代表。

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▽日本サッカー協会(JFA)は26日、日本代表の森保一新監督の就任会見を行った。

▽ロシア・ワールドカップ(W杯)でベスト16入りを果たした日本代表。次なる2022年カタールW杯に向けて同日、U-21日本代表監督を務める森保一氏が就任することを発表した。

▽東京オリンピック代表との兼任となる森保監督は、緊張した面持ちながら所信表明を行い、監督を兼任することや、将来へ繋げていくことを宣言した。

◆森保一監督(日本代表)
「先ほどA代表の監督に就任させていただいたことはお伝えさせていただきましたが、兼任監督ということで、東京オリンピック代表チームも監督をさせていただきながら、日本のサッカー界に貢献していければと思います」

「2つの代表を監督するのは、本当に困難なことだと思います。1人でやるのであれば、不可能なことだと思いますが、日本サッカー界、日本代表を支えてくださる多くの方の力をお借りしながらチームを作っていけば、その不可能が可能に変わり、2つのチームを同時に見ていくことが大きな成果に繋がっていくと思っています」

「日本代表の監督をするにあたって、たくさんのことをしなければいけないと思っています。1つは日本代表の勝利のために、そして先ほども田嶋会長、関塚技術委員長からもお話があったと思いますが、世代交代、年代間の融合を図るということ。そして、日本代表だけでなく、日本サッカー界全体の発展に繋がるように、そして私も多くの先輩からバトンを受け継いできました。今私がやらなければいけない任務を全うして、次の日本代表、日本サッカー界、次の人へバトンタッチできるように、今を全力で頑張っていきたいと思います」

「この2つの代表をやっていくには、本当に覚悟が必要だと思います。そして、我々日本代表が多くの方に支えられて、活動できることを感謝しながら、覚悟と感謝の2つの気持ちを持って、職責を全うしていきたいと思います」

「今の思いは、感謝の気持ちが凄く強いです。今回もこうやって素晴らしい仕事をいただき、私が大好きなサッカーに携わって仕事ができるのも、ここにおられるお二人、そして日本サッカー協会の皆さんの覚悟があるからこそ、私が2つの代表の監督をすることができています。その覚悟に、期待に応えられるように、自分の全てを出して職責を全うしていきたいと思っています」

「そして、日本サッカー界、日本代表を支えてくださっている、ファン・サポーターの皆様、日本国民の皆さん、オフィシャルパートナーのキリン様、オフィシャルサプライヤーのアディダスジャパン様、サポーティングカンパーニの皆様の支えがあって、我々は活動できると思いますので、みなさんの支援・応援に感謝します。みなさんの期待に応えられるように全力を尽くしていきたいと思います」

「私は少年時代から、そして今日こうやって日本代表の監督に就任させていただくところまで、本当に多くの指導者や関係者の方々、色々な方に指導していただき、教育していただきました。少年時代に指導教育していただいた方々、まだ私が高校を卒業して、広島に出てサッカー選手を目指そうというときは、日本のサッカー界はアマテュアの日本リーグでした。そこからJリーグができて、プロという夢を見させていただいて、日本代表としてもプレーさせていただき、その後、Jリーグで監督をさせていただき、その経験があったからこそ、今のこの場所に居られると思って居ます。感謝したいと思います」

「そして、私は現役を引退してから、サンフレッチェ広島の育成部の巡回コーチをしながら、日本サッカー協会でもトレセンコーチとして活動させていただきました。その経験は、今の私にとても大きな経験となりました」

「まずは、会長もおっしゃっていましたが、色々なカテゴリーの活動を見させていただきました。地方を回って、グラスルーツのところから、指導者の方々がプロでお金をもらってサッカーを教えている方はごくわずかで、大勢の方々は仕事もあり家庭もあり、そして自チームの選手を見て、トレセン活動や選抜活動をしていく。ボランティアの精神で、自己犠牲を払って、選手を育ててくれているということ。そういった活動をクラブでも、日本サッカー協会でも見させていただきました」

「そういった方々の努力があって、選手は育ち、私が今仕事をさせていただいている日本代表や東京オリンピック代表のところへ選手を送り込んでいただいています。全ての指導者の努力があって、そして環境を整えてくださる方々の努力があって、我々は素晴らしい選手たちを見ることができる、日本を代表して戦うことができるということを忘れてはいけません。そういった方々の気持ちを背負って、いつも戦うんだということを肝に命じていきたいと思います」

「日本のサッカー界も長い歴史があると思います。多くの先輩たちが本当に大変な努力をしてくださって、経験を重ね、経験を積み上げていただき、今の自分たちの活動があると思います。日本サッカーに携わり、経験された全ての方々に尊敬と感謝の気持ちで自分の仕事をしていきたいと思います」

「そして、そういった先輩方にしていただいたこと、繋げていただいたことを次の人にしっかりと伝えていけるように、しっかりとバトンタッチしていきたいと思います」

「先日は、ロシア・ワールドカップをコーチとして経験させていただきました。西野監督は本当に素晴らしい監督だと思いました。西野監督の裁量ももちろんですが、本当に色々な方々の日本サッカー界の歴史を踏まえて、日本らしいサッカー、日本人の良さを生かしたサッカーということでチーム作りをされて居ました」

「西野監督の前であるハリルホジッチさんから、西野さんは日本人に足りないところ、デュエルの部分やゴールに素早く向かっていくところは、日本人の良さプラス、色々なことを学びながらプラスアルファしながらチーム作りをされて居ました。考えていることが大きく、日本人に合うにはどうしたらいいのかを常に考えてチーム作りをされていました」

「そういった西野監督からバトンを受け継ぎ、日本人らしく、日本人の良さを出して戦い、世界と向き合っていきたいと思います。ただ、世界だけを考えている前に、アジアがあります。我々はしっかりとしたチーム作りをしてアジアを戦い抜き、世界との戦いに向かっていきたいと思います。西野監督がやられたオールジャパンで戦うチーム作りを、私も継承して進化させていきたいと思います」

「オリンピックでは2年間、そして次のワールドカップでは4年間。選手とスタッフとともに、最高のチームを作り上げていきたいと思います。しかしながら、現場の選手とスタッフだけでは、強いチーム、強い日本代表は作れません」

「ここにおられるメディアのみなさんを始め、日本代表を支えてくださる全てのみなさんの力を貸していただき、力を結集して、強い日本代表が世界に打って出れると思います。どうぞ、我々と一緒に戦っていただければと思います」

「常にその時のベストを尽くして戦って参りたいと思いますので、支援・応援の程、そして一緒に戦っていっていただければと思います」

2018年7月26日(木)22:08

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