日本代表は12日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のキルギス代表戦に向け、アウェイのキルギスでトレーニングを行った。
この日から合流したMF南野拓実(ザルツブルク)は、現在予選で3試合連続ゴール中途絶好調。日本代表を牽引する存在となっており、このキルギス戦でも重要な役割を担うことになるだろう。
今シーズンは自身初のチャンピオンズリーグ(CL)出場も果たしている南野。クラブでも代表でも充実したシーズンとなっている。
一方で、過密日程となっているが「この代表スケジュールの中で、短い準備期間で試合をするということは毎回のことなので難しいですけど、今まで通りやっていければと思うし、ケガにしっかり気をつけながらやれればと思います」とコメント。キルギス戦に向けて、強い意気込みを感じさせた。
CLでは世界でのトップレベルのクラブと対戦し、国内リーグ、そしてアジアの代表と、様々なレベルのチームとの対戦を経験しているシーズン。南野はその差について「代表で求められること、チームで求められることは違いますし、対戦相手、試合展開も少し違うとは思います」とコメント。また、「そこの頭の切り替えは今までうまくできていると思うし、今は代表としてのスイッチをしっかり入れて、そこを上手くプレーできる手応えは今までの経験で掴めている。それを次にもしっかりできていればと思います」と語り、今は代表でのプレーに集中できていることを強調した。
クラブでも得点を重ねる一方で、日本代表としても予選の3試合に加え、公式戦では4試合連続ゴール中と好調だ。得点への意識については「個人としてはチームに貢献したい気持ちはありますし、それが一番です」と、得点の意識が強いとコメント。一方で、守備面については「守備とか切り替えの部分とか、攻撃の起点となる部分も求められると思うし、同じように重要だと思うので、献身性というものをしっかり出して、チームに貢献したいと思います」と語り、攻守にわたる活躍を誓った。
南野は、現在のシステムで2列目の中央に入り、右に堂安律(PSV)、左に中島翔哉(ポルト)が構える形が多い。しかし、今回は堂安がU-22日本代表に招集されているため不在となるが、「僕自身のプレーは特に変わらないです。試合に入っても前回のようにプレーできればなと思います」とコメント。トップの大迫勇也(ブレーメン)もいない状況となるが、「選手が代わっても、クオリティの高い選手が僕たちには揃っていますし、まずは自分の仕事に集中したいです」と語り、周りに惑わされず自身のプレーを出すと力強く語った。