16日に行われたユーロ2020予選のイスラエル代表vsポーランド代表でピッチへの侵入者による危険なアクシデントが発生した。『The Times of Israel』が伝えている。
イスラエルホームで行われた同試合ではポーランドがMFグジェゴシュ・クリホヴィアク、FWクシシュトフ・ピョンテクのゴールで後半序盤までに2点を先行。その後、イスラエルが試合終了間際の88分にFWモアネス・ダブールのゴールで1点を返すも、アウェイチームの2-1の勝利に終わった。
その白熱の一戦の中で危険なアクシデントが起きたのは、ダブールのゴールでホームチームが追い上げムードを見せた後半アディショナルタイムだった。
スタンドからポーランド陣内のコーナーフラッグ付近に降り立った1人の男がピッチを斜めに横切る形でハーフウェイライン付近にいたポーランドFWロベルト・レヴァンドフスキを目がけて突進。すると、その動きを察知したセキュリティーが男を追いかけた際にポーランドDFトマシュ・ケジオラと交錯。
予期せぬ形でセキュリティーと交錯することになったケジオラは数歩自力で歩いたのちに、わき腹付近を抑えてピッチへうずくまってしまう。
このアクシデントを受け、当初侵入者との接触でケジオラが痛んだと判断した主審は試合中止の可能性をマッチオフィシャルと協議したが、接触がセキュリティーだったという事実、試合の残り時間がわずかだったこともあり、ポーランド主将DFカミル・グリクらとの話し合いの末にそのまま試合を再開し、タイムアップを迎えることになった。
なお、幸いなことにケジオラにケガはなく、ピッチに侵入した男の身柄も地元警察によって拘束されたという。
ただ、欧州サッカー連盟(UEFA)は安全面の対策を怠ったイスラエル側に何らかの処分を科す見込みだ。
◆あわやのアクシデント!