武者修行に出ているリバプールの若手ストライカーが、思わぬ珍プレーを見せた。
冬の移籍市場で、リバプールからスウォンジーへとレンタル移籍したU-21イングランド代表FWリアン・ブリュースターが、主審へイエローカードを突きつけたのだ。
スウォンジーは1日、チャンピオンシップ(イングランド2部)の第30節でプレストン・ノースエンドと対戦。ブリュースターはこの試合に先発出場する、1-0で迎えた33分にゴールを奪い、試合は1-1のドローに終わった。
そんなブリュースターが珍プレーを見せた理由は、主審がイエローカードを落としたから。ピッチ上にポツンと落ちているイエローカードを見つけると、そそくさと駆け寄り拾い上げ主審の元へ。その途中、おどけたブリュースターは、大事なカードを落としたジェフ・エルトリンガム主審に対し、拾ったイエローカードを提示した。
ちなみに、ブリュースターはこの試合でイエローカードを受けており、おあいこと言ったところだろうか。
さらにブリュースターは、この映像を自身のツイッター(@RhianBrewster9)で引用リツイートし、「マイク・ディーンのエネルギーに迫る」とコメント。プレミアリーグの主審を務め、カードの提示数が多いことで有名なマイク・ディーン氏をイジるという強心臓ぶりも見せている。
しかし、冗談であっても主審にイエローカードを提示するという行為は、過去の事例を見てみると意外とリスキーな行為であるとネット上ではさらに話題になっている。
有名な事例では、トッテナムのレジェンドで元イングランド代表MFポール・ガスコインが、1995年のレンジャーズ所属時代、今回のように主審が誤って落としたイエローカードを拾い、返すついでに冗談でイエローカードを提示。すると主審のダギー・スミス氏は、不敬行為と捉えたのか、ガスコインは本当にイエローカードを提示されてしまった。主審がユーモアを受け入れられない余裕のなさも問題ではあるが、その他にも一発退場になった選手も存在するなど、少々リスキーな冗談になっている。
今回のエルトリンガム主審は冗談が通じる審判だったのは、ブリュースターにとっては幸運なことで、後半開始早々に、同選手が危険なタックルでイエローカードを受けていることを考えるとなおさらラッキーだったと言えるだろう。