サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。
この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。
今回は、ベシクタシュに所属するセルビア代表MFアデム・リャイッチがインテル時代に決めたフリーキックだ。
◆リャイッチのクロス性のボールがそのままゴールに吸い込まれる
リャイッチは、パルチザン・ベオグラードでキャリアをスタートさせると、フィオレンティーナやローマ、インテル、トリノとイタリアで長らくプレー。2018年8月にベシクタシュへレンタル移籍すると、2019年7月に完全移籍していた。
セリエAでは通算225試合に出場し48ゴール40アシストを記録。2015-16シーズンに在籍したインテル時代には、日本代表DF長友佑都とともに、主力として活躍したリャイッチ。2015年12月5日に行われたセリエA第15節のジェノア戦では直接FKも沈めている。
ゴールレスで迎えた59分、インテルは敵陣左サイド深くでFKを獲得する。キッカーのリャイッチはクロス性の速いボールを相手GKとDFの間の絶妙な位置に供給すると、ボールは間をすり抜け、そのままゴールネットに吸い込まれた。
インテルでは公式戦28試合に出場し4ゴール3アシストを記録したリャイッチ。現在はベシクタシュに所属しているが、ヴィッセル神戸行きも浮上。そのプレーを日本で観ることは叶うだろうか。