★「より厳しい声をかけるべきだった」オマーン戦を振り返る遠藤航、大一番の2試合には「いかに勝ちに持っていけるかにトライしたい」

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日本代表は4日、サウジアラビアのジッダでカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向けた活動をスタートさせる。

週末の試合を終えて選手たちが続々と合流。

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日本代表は4日、サウジアラビアのジッダでカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向けた活動をスタートさせる。

週末の試合を終えて選手たちが続々と合流。先んじてジッダ入りしていた森保一監督に加え、現時点では11選手が合流。遠藤航、室屋成、田中碧、川島永嗣、植田直通、オナイウ阿道、浅野拓磨、橋岡大樹、守田英正、冨安健洋、中山雄太が現地入りし、新型コロナウイルス(COVID-19)のPCR検査で陰性が確認されている。

4日からトレーニングがスタートする中、MF遠藤航(シュツットガルト)がメディアのオンライン取材に応対。今回のサウジアラビア代表戦、オーストラリア代表戦に向けて語った。

「非常にこの2試合が大事なことは、みんな分かっているところではあるし、僕らは1敗しているので、アウェイだろうがホームだろうが勝利を目指していきます」

「チームとしてこの2つの難しい試合を、いかに勝ちに持っていけるかにトライしたいと思います」

9月の初戦となったオマーン代表戦では、どこか動きが重く、結果として黒星スタートとなった。9月の代表戦は難しいことが多くなるが、今回気をつけたい点について問われた遠藤は、ネガティブにはなっていないとし、チームでしっかり対応していきたいと語った。

「ポジティブなことを言えば、前回の代表活動から期間がそんなに空いていないです。9、10、11月は3カ月のトータルでどう考えるかが大事で、あまり懸念していませんし、ネガティブになっていないです」

「今回に関しては、サウジアラビアとオーストラリアにどうするか。相手の分析や相手の戦い方、システムに対してどう守っていくのかなどは、しっかり確認しなければいけないです」

「チームとしても選手同士で話したり、監督と話したりということは間違い無く大事です」

そのサウジアラビアとは2019年のアジアカップで対戦。日本は苦しみながらも1-0で勝利を収めていた。

遠藤はサウジアラビアの印象について「アジアカップでやっていた時は、しっかりボールを動かすというのは変わっていないと思います。同じチームでやっている選手が多いので、チームとしての完成度は高いイメージがあります。そこは大きく変わらないと思います」とコメント。監督が代わっていても、大きな変化はないだろうとした。

また観客動員が認められていることから、久々にアウェイを感じる試合となる。その点については「元々人が入れば声が聞こえづらいという環境でやってきているので、そこまで気にせずにやらなければいけないです。相手の戦い方、守備の配置など、理解した上でピッチでプレーすることが大事です」と語り、事前の準備が大事だと語った。

さらに「アウェイで難しい戦いで、全部自分たちの時間帯で進められるわけではないことを試合前にしっかり想定して戦うことが大事です。今どういう状況かを1人1人が認識した上で戦うことが、難しい試合では大事になると思います」と語り、しっかりと試合が始まってからピッチ上で判断できるかが大事だとした。

9月は日本でオマーンと対戦し、カタールで中国代表と対戦したが、今回はサウジアラビアで試合を行った後に日本へといく。

時差という点ではヨーロッパから1時間で移動距離も短いが、その点については「そこは大きいです。アウェイで難しい試合になりますが、コンディション面では移動や時差もないことは、海外の選手たちはいつも通り普段の調整ができます。時差を考えなくて良いのは個人的には良いです」と語り、やはり調整面では違いが出るだろうとした。

さらに「基本的には時差の対策も慣れてきているので、そんなに多く変えることはないですが、寝る時間だったり移動したり、向こうでの生活は意識しているので、そこがあまりないです。移動距離を含めて負担もないので、リカバリーも少なく、より良いトレーニングがピッチでできると思います」と、試合に向けて良い準備ができると語った。

9月の戦いでは、試合後に感じていたことを語っていたが、普段から遠藤はチーム内でしっかりと意見を言うタイプだが、反省した部分もあるという。

「オマーン戦に関していえば、戦い方云々というより、ベースの部分でしっかり戦うことなどは少し見失っていました。そこは僕がピッチ上でプレーしているときに、より厳しい声をかけるべきだったかなとかは考えたりはしました」

「言い過ぎても良くないと思っているので、バランスはチームの雰囲気を見ながら難しいですが、今は代表でずっと試合に出させてもらっていて、自分の中でも中心としてやらなければいけないという感覚はあるので、もっとピッチで思っていることは表現した方が良いのかなと思います」

その上で、この2試合に向けて感じていることは「そこも僕は結構周りの選手に言っていて、監督にもオマーン戦の後に話をしているので、チームとしてのベースの部分、システム的にどういう戦い方をするのかは、選手同士、監督とも話しているつもりです。今回もそこは変える必要はなく、思っている以上にコミュニケーションは取っています」と語り、「メディアに言っている部分は監督とも選手とも話している部分を話しているので、言いたいことは言えるようにしたいと思います」と、感じたことはしっかりと言えていると語った。

遠藤にとって代表の中心となったのはロシアW杯後のこと。予選も中心選手として戦うのが今回が初めてだ。

その点については「自分の立場は前回の予選とは変わっています。今はプレッシャーがある中でやらなければいけないですが、日本代表としてはサウジだろうがオーストラリアだろうが、力を見せて勝っていかなければいけないと思っています」と、日本としての結果を求めていきたいとした。

さらに「色々なプレッシャーがある中で、自分の良さを出す事にフォーカスしていますし、勝つ負けるは試合をやってみなければわからないです。今の戦いを楽しめるかどうかが大事です。プレッシャーで楽しめない人もいますが、ピッチに立てている自分自身、ここまで来れていることを楽しんで、自分の良さを出していきたいと思います」とし、ピッチ上で試合を楽しみたいとした。

2021年10月4日(月)19:40

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