★森保一監督、絶対に負けられないサウジアラビア戦のカギは「球際の攻防、切り替えのスピード」
©︎JFA
日本代表は6日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のサウジアラビア代表戦を翌日に控え、森保一監督がメディアのオンライン取材に応対した。
9月に行われた最終予選では1勝1敗でスタートした日本代表。
日本代表は6日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のサウジアラビア代表戦を翌日に控え、森保一監督がメディアのオンライン取材に応対した。
9月に行われた最終予選では1勝1敗でスタートした日本代表。今月対戦するのは、ともに連勝スタートを切ったサウジアラビア代表とオーストラリア代表となる。
W杯出場に向けたライバルとの直接対決。前半戦の山場となる2連戦に向け、5日に日本代表は全員が揃ってトレーニングを実施。明日の試合に向けて準備を進めた。
森保監督は大事な2試合について「サウジアラビア戦は非常に厳しい戦いになることを覚悟しながら、選手たちが思い切ってプレーしてくれるように準備をしていきたい」とコメント。「目の前の一戦に向けて最善の準備をしていく」としっかりとチームとして準備を行うと語った。
サウジアラビア代表とは、2019年1月のアジアカップで対戦。ラウンド16での試合は1-0で勝利を収めたが、サウジアラビアに長い時間ポゼッションを許す展開となった。
当時試合に出場したDF酒井宏樹(浦和レッズ)は「勝つためにプレーしていて仕方なくという感じ」と語れば、同じく試合に出ていたDF長友佑都(FC東京)は「怖さをそこまで感じない」としながらも、「あれだけ持たれると体力的に厳しくなる」と警戒していた。
森保監督はサウジアラビアについて「非常に攻撃的なチーム」と評価。「攻撃時に人数をかけてサイドバックも高い位置をとって、厚みのある攻撃を仕掛けてくるチーム。その前には球際、攻守の切り替えが速く、アグレッシブに戦ってくるという印象です」と印象を語った。
9月のオマーン戦ではコンディションも含めてチームが整わず、低調な試合をした結果敗戦という結果に終わった。一方で、今回はヨーロッパ組にとっては時差が1時間、移動距離も短く、コンディションを整えやすい状況となる。
森保監督もその点はプラスに考えており、「特に日曜日に試合をしてきた選手にとっては昨日まではゆっくりさせてあげたいというのはありましたが、状態を見ていても時差がない分、長距離移動が軽減された分、選手たちの表情を見ていても楽なところ、練習をしても大丈夫かなという状況には見受けられました」とコメント。その結果、リカバリーに当てる時間を減らしてトレーニングの強度を上げたと明かした。
「試合当日もおそらく暑い中で戦わないといけないので、慣れてもらうために、少しきついなと思いましたけど、トレーニングすることができました。移動負担が少ない選手が多いので、トレーニングをすることができました」
その日本だが、中国戦でトップ下として先発したMF久保建英(マジョルカ)がヒザのケガで招集できず。またMF伊東純也(ヘンク)は累積警告による出場停止でサウジアラビア戦には出場できない。
また、メンバー発表時には負傷離脱中だったFW古橋亨梧(セルティック)だったが、直後に復帰。そして追加招集という運びになった。
久保と伊東について触れていた森保監督だが、古橋についてはメンバー発表時に名前を出さず、不思議な感じがあったが、追加招集は頭にあったことを明かした。
「全体の発表の時に発表することも選択肢の1つとしてあった中での追加招集となりました。ケガの状態を見てということで、どうリカバリーをしていて、痛みがどう軽減しているかについて、われわれのメディカルスタッフがセルティックのメディカルスタッフと連絡をとっていました」
「そこで状態が良くなっている、プレーができるという中で、最終的には試合の出場を見て決めようと思い、追加招集という形になりました」
その古橋は復帰戦こそ結果を残せなかったが、その後のリーグ戦ではしっかりとゴールを決めており、状態は上がっているようだ。
いずれにしても負けられない大事な一戦となるサウジアラビア戦。森保監督は「W杯出場に向けて強い気持ちを持って試合に臨むチームが勝利に近づくと思います。戦術の部分はしっかり整理しなければいけませんが、球際の攻防、切り替えのスピードが非常に大切になってきます」と試合のポイントを挙げ、勝利に意欲を見せた。
2021年10月6日(水)19:55