★窮地に立つ森保監督、コンセプトは変えず「正しい準備をすれば勝率は限りなく上がる」

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日本代表の森保一監督が、12日に控えるカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第4戦のオーストラリア代表戦に向けた前日会見に出席した。

ここまで3試合を戦い、1勝2敗で早くも窮地に立たされている日本。

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日本代表の森保一監督が、12日に控えるカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第4戦のオーストラリア代表戦に向けた前日会見に出席した。

ここまで3試合を戦い、1勝2敗で早くも窮地に立たされている日本。先のサウジアラビア戦では選手起用に対する疑問の声が多く、ここにきて解任論が加熱する事態となっている。

森保監督は崖っぷちであることを認めながらも「それは覚悟していたことですし、まだまだ我々次第で巻き返すチャンスはあると思っています」と、今回のオーストラリア戦を含めた残り6試合に向けて前向きなコメントを残した。

その中でオーストラリア戦は、今までと同じコンセプトで挑むと宣言。9月のオマーン戦や先のサウジアラビア戦に比べて、選手のコンディションは上がっていると話した。

「これまでの考え方とは変わらず、明日のオーストラリア戦に向けて我々が勝つためにベストなメンバーを、今日のゲーム形式の練習で選手たちの動きを確認した上で決めていこうと思っています。戦い方が変わっていないように見られるかもしれないですけど、毎回対戦相手が違うので、相手の特長をできるだけ消していけるように、弱点を突いていけるように練習で確認しています」

「結果が出なかったことについて色んな要因があると思いますけど、コンディション面で全体的に上げてこられなかったという部分はあると思います。選手たちが所属チームでの活動から代表ウィークに入って、大体2、3日でコンディションを作らなければならないのは常に同じことですが、結果が出なければ、そこを改善しなければなりません」

「今回のオーストラリア戦に向けては、選手たちは長旅かつ時差という厳しい要素がありますが、昨日の練習では非常にフィジカル的にも回復し、メンタル的にも意欲を見せてくれて、良い準備ができているなと思います」

またオーストラリアについて、チームを率いるグラハム・アーノルド監督は、森保監督にとって現役時代にサンフレッチェ広島で同僚だった人物だが、「戦術的にも組織的に戦える良いチームを作っているなという印象です」とし、選手については「フィジカルが強く、技術的にも優れているという風に分析しています」とコメント。相手はグループ最大のライバルだが、森保監督は正しい準備をすれば勝率は限りなく上げられると主張しており、選手たちに工夫しながら自信を与えているようだ。

「サッカーも含めてですが、勝負事に絶対はないと言えるかなと思っています。我々ができることは勝つ確率を上げられる準備をすることですが、我々の力を考えると、その準備を怠らなければ、確率は限りなく上げられると思っています」

「私自身、自信を持って選手たちにそれを伝えていますが、気持ちや言葉だけでは、結果が出なければ疑念が出るところはあると思います。毎回の振り返りでできたこと、できなかったこと、改善しなければならなかったことは、時にはデータを交えて選手たちに伝えています」

2021年10月11日(月)18:00

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