★W杯出場へ王手のフランス、デシャンは28年前の悲劇を警戒
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フランス代表のディディエ・デシャン監督が、カタール・ワールドカップ(W杯)出場権獲得に向けて気を引き締め直している。フランスサッカー連盟(FFF)がコメントを伝えた。
フランス代表のディディエ・デシャン監督が、カタール・ワールドカップ(W杯)出場権獲得に向けて気を引き締め直している。フランスサッカー連盟(FFF)がコメントを伝えた。
11月の代表ウィークでカタールW杯欧州予選の最終2試合に臨むフランス。2位のウクライナ代表より1試合消化が少ないものの、3ポイント差でグループ首位に立っており、カザフスタン代表戦、フィンランド代表戦を残す中、あと1勝で自力での出場権獲得が決まる。
しかしながらデシャン監督は、予選通過はまだ決まっていないことを強調し、微塵の油断も見せず。まずは13日のカザフスタン戦に全力を尽くすと語った。
「W杯出場という目標を確実に達成しなければならない。私のエネルギーとチームの集中力はすべてそこに注ぐ必要がある」
「カザフスタン戦を前にして、もう予選を通過したような気になってはいけない。そんな考えは捨てるべきだ。この試合に勝つために、13日はすべての決意と強さを持ってプレーする」
また、このカザフスタン戦が開催されるパルク・デ・プランスと言えば、1993年に行われたアメリカW杯欧州予選の最終節にて、フランス代表がブルガリア代表に終了間際の逆転ゴールを許して本選出場を逃した"パリの悲劇"が想起される。
現役選手としてその試合に出場していたデシャン監督は、この出来事について「考えないようにしている」としつつも、金輪際起こしてはいけないと、警戒を強めている。
「パルクで起こったことは事実だが、過去は変えられない。大切なのはそれを糧にできるかどうかなのだ」
「チームの中には、当時はまだ生まれてもいない選手も多い。その出来事は知っているだろうが、もう28年前のことだ」
「本選出場は決まったようなものだと思わないよう、十分に警戒しなければならない。これは教訓だ。個人的には当時の代償を払ったが、重要なのは、これが二度と起こらないようにすることなのだ」
2021年11月9日(火)17:23