★緊急事態も前向きに捉える森保一監督、ぶっつけ本番の可能性も示唆したベトナム戦は「勝利を掴み取れるように準備」

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10日、日本代表の森保一監督がカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第5戦のベトナム代表戦に向けて、公式会見に出席した。

日本はここまでの最終予選で2勝2敗でグループ4位。

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10日、日本代表の森保一監督がカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第5戦のベトナム代表戦に向けて、公式会見に出席した。

日本はここまでの最終予選で2勝2敗でグループ4位。この11月はベトナム代表、オマーン代表とアウェイでの連戦となる中で連勝が求められる。

そんな中、コロナ禍ということもありベトナムへの入国が難しいことから3つのグループに分かれて入国。7日に日本から5名、8日に12名が入国したが、9日の午前中に入国予定のヨーロッパ組がトラブルにより遅延。結果として9日夜に入国となり、予定が狂うアクシデントにも見舞われてしまった。

森保監督はベトナム戦に向けて「明日のベトナム戦に向けて非常に厳しい試合になること、メンタル的にもフィジカル的にも個々があげて行くことが大事です」とコメント。「チームとして連携・連動して組織として戦えるようにしていきたいです」と、これまでと変わらない臨み方をすると語った。

ベトナムの印象については「ここ近年非常に強いチームとして成長するイメージです」と語り、「アジアでトップクラスの力があると思っています」と警戒。「チーム作りもパク・ハンソ監督が長い時間をかけて、選手を成長させ、ベトナム代表チームの強化をしていて、良いチームだと思います」とチーム力もあると評価した。

試合の展開については「明日の試合は非常に難しく、タフな試合になると思いますが、我々が完全アウェイの厳しい環境の中でも勝ち点3を掴み取って、W杯に向けて前進していきたいと思います」と、厳しい試合になると予想しながらもしっかりと勝利するとした。

その日本はアクシデントにも見舞われている中で、9月、10月と2連戦の初戦を続けて落としている。その点については「過去の結果的には、9月、10月と最終予選で敗戦という結果になっています」と語り、「結果を生かして、11月は初戦から勝利を掴み取れるように準備しなければいけないと思っています」と、今回は負けるわけにはいかないとした。

また10月についても「しかしながら、10月は9月の初戦の入り方をチームとしても反省して改善した内容を見せられていると思います」とし、「結果としてサウジアラビアに負けましたが、内容としては我々が持っているものを短い時間でもチームとしてコンディションをベストに持っていって、戦い方を合わせることができたと思います。11月はさらに結果を残したいと思います」と、内容の改善だけでなく結果を求めるとした。

その準備については特別なことはしないとのこと。「フィジカル、メンタルをあげて個々の役割を明確にする、チームとして連携・連動して組織的に戦うこと」と語り、「全体練習は今日だけですが、しっかり合わせ、ミーティングで画を合わせられるようにしていきたいと思います」と、苦しい環境下でも最善の準備をするとした。

今回の移動のトラブルについては「昨日ヨーロッパからのチャーター機が遅れてしまったことで、チーム全体の練習は予定されていたところができなくなってしまいました」と予定が狂ったことを認めたが「起こってしまったことは仕方がないと思いますし、我々が試合に勝って行くために、大きな目標を達成するためには、こういうアクシデント、想定外に起こるようなピンチを乗り越えて、目標を達成しなければいけないと常日頃から思っています」と、ピンチを言い訳にせず、乗り越えなければいけないと意気込んだ。

また「想定外のアクシデントはあって当たり前のことだと思うので、そこをみんなで乗り越えていこうとポジティブな精神的な準備をしたいと思います」とコンディションを整える上でも、試練を乗り越えるという気持ちで前向きに進むとし「足止めの時間の過ごし方としては、機内に留まらなければいけなかったことは非常にストレスがかかることだと思っていましたが、休む時間ができたということで、選手たちは機内でそれぞれ工夫してリラックスしながら、非常に良い休養が取れたと聞いています」と、休養に充てる時間を取れたことをプラスに捉えているようだ。

選手たちのコンディションに関しても、「実際にチャーター機でベトナムに向かってきた選手たちは、日曜日に試合をして、休養を入れたりリカバリーを入れて練習に参加させることを考えていたので、練習ができなくて残念な部分はありましたが、日曜日に試合をした選手は月・火と休養取れたので体調は回復したかと思います」とコメント。「プランは予定通り進まない時に、選手たちが焦ったり、ストレスを溜めるということではなく、起こっている現実を受け入れて、その中で我々が何をできるか。次に向けて何かできるかということを選手たちには訴えかけたいと思います」と、悔やむことなく、前に進んでいくようにメンタリティを持っていくと語った。

また、ぶっつけ本番になることについては「メンバー選考の中では、プレーできるということで考えていきたいと思っています」と語り、そこは練習を見て、最終的には決めたいと思っています」と、今日の練習で動きを見て決めるとした。

ただ「アクシデントが起きていても、選手たちは所属クラブで存在感を発揮して、この代表に選ばれているので、体調をしっかり回復させて、普段通りの力を発揮してくれれば、日本の力になってくれると思っています」と、明日のベトナム戦でも起用する可能性は十分にあると語った。

ベトナム戦は11日の日本時間21時にキックオフ。DAZNが独占配信する。

2021年11月10日(水)14:45

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