★「同じ相手に負けられない」森保一監督が初戦で敗れたオマーン戦へ意気込み「トーナメントという気持ち」

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日本代表の森保一監督が、16日に控えたオマーン代表戦の前日記者会見に出席した。

11日にはカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のベトナム代表戦で1-0と勝利した日本。

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日本代表の森保一監督が、16日に控えたオマーン代表戦の前日記者会見に出席した。

11日にはカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のベトナム代表戦で1-0と勝利した日本。アウェイ連戦となる中、試合後にオマーン入りし、準備を進めてきた。

ベトナム戦からは中4日となり、12日にはオマーン入りしていたためにコンディション調整などの準備はいつも以上にできた状況だ。

そのオマーンは、11日に中国代表戦を行い1-1のドロー。日本が3位に浮上し、逆転されている状況とあり、今回の直接対決で9月の再現を狙ってくるだろう。

2度同じ相手に負けるわけにはいかない日本。森保監督は明日の試合に向けて、W杯出上に向けて勝ち点3が必要だと語った。

「明日の試合、我々にとって、対戦するオマーンにとっても非常に重要な試合で、両チームとも勝ち点3を目指して戦うことになると思います」

「対戦相手オマーンとは、アジア最終予選の初戦で敗戦していますし、そういった意味で同じ相手に負けられない。アウェイでの厳しい戦いになると思いますが、勝ち点3を掴み取れるように最善の準備をして試合に全力を尽くしたいと思います」

「対戦相手との敗戦、次は我々が勝つということだけではなく、何を目標として戦うのかを考えなければいけないです。我々はW杯出場権を掴み取るために、明日の試合はタフに粘り強く、最後まで戦い、勝ち点3を掴み取って、次に繋げたいと思っています」

その日本だが、ベトナム代表戦はDF酒井宏樹(浦和レッズ)がケガの影響でメンバー外に。しかし、オマーンに来てからはトレーニングに参加し、コンディションを上げている。

「酒井の回復状況に関しては、昨日すでにゲーム形式のトレーニングにも入っていますので、今日のトレーニングを見極めた上で、試合にメンバー入りするかどうかを考えたいと思います。選択肢には入っていますし、ゲームができるまでに回復しています」

また、9月に敗れた際には[4-2-3-1]だったが、この2試合は[4-3-3]で連勝を収めている。オマーン戦に向けても、[4-3-3]をベースに考えるとコメント。また、9月の反省をし、相手を上回る準備をしなければいけないと語った。

「明日のオマーン戦に向けて、2つ準備することがあると思います」

「1つはすでに対戦しているので、前回の対戦を踏まえて、我々が修正しなければいけないこと、改善しなければいけないこと。我々が負けましたが、全てが悪かったというわけではありません。そこで我々ができたことは整理して、明日の試合に向かいたいなと思います」

「ただし、オマーンもこの最終予選を通して、チームのベースをしっかりとした上で、1試合1試合改善を重ねて、チームがマイナーチェンジしてきているので、明日の試合に向けて、我々が相手を上回って戦えるように準備したいと思います」

「我々から見た明日の戦い方ですけど、これまでここ2試合[4-3-3]で戦ってきていますが、その流れをベースに戦っていきたいと思います」

「ただ、[4-3-3]、[4-2-3-1]と色々ある中では、試合が動いていない時の立ち位置はそういったものがありますが、そこは[4-3-3]、[4-2-3-1]にもなり、[3-5-2]、[3-4-3]にもなる。試合の流れの中で臨機応変に対応していけるように可変しながら戦っていけると選手たちには十分考えてもらいたいですし、与えられた時間の中で準備したいと思います」

[4-3-3]をベースにする中で、オーストラリア代表戦とベトナム代表戦ではケガの影響もあり酒井のみが変更。しかし、オマーン戦に向けてはMF守田英正(サンタ・クララ)が累積警告で出場停止となり、不在となる。

中盤の一角が誰になるのか。MF柴崎岳(レガネス)、MF原口元気(ウニオン・ベルリン)などが候補にあがるが、森保監督は総合力を見て起用するとし、試合全体を考えての起用になるだろうとした。

「全体的にコンディションは良いので、候補の選手であれば、誰が出てもチームとして機能すると思っています」

「どういうポイントで選手を起用していくかというところでは、総合的にというのが一番ですが、選手の特徴、試合全体をものにするときに、先発で使った方が良いのか、途中で試合の流れを見て、試合を決める、試合を締める、コントロールするのかを考えていきたいです」

「昨日の練習も試しているところはありますし、今日の練習の内容を見て、明日の起用を考えていきたいと思います」

また、オマーンの変化についても言及。質が上がっているとし、かなり分析をしてくる相手だと警戒した。

「ベースの部分は確固たるものを持っていて、攻守のコンセプトが非常にハッキリしていると思います」

「これまでの試合を受けて感じていることは、我々もそうですが、1試合ごとに連携・連動の質は上がっているなと思います」

「オマーン戦をこれまで見ていて、非常に思うところは、対戦相手を徹底的に分析して対策を講じてくるというのが、試合の内容にも表れていると思います」

「明日の試合、我々もかなり分析されて、難しい戦いになると思いますが、我々が分析された上でも選択肢を多く持って、戦っていけるようにしなければいけないと思います」

その点では、勝って2戦目を迎えられるという初の状況。選手たちも、雰囲気は良いと語っていた。森保監督もその点は感じているようで、しっかりとコントロールしたいと語った。

「今のチームの状況は良い緊張感を持ちながら、トレーニングでは集中してトレーニング、オフにはリラックスしながらも次の試合に向けてコミュニケーションを取っていくという、良い雰囲気作りを選手たち自身でやってくれていると思います」

「私自身というより、チームの状態、選手の状態を見て、緊張感を持ってもらうのか、リラックスしてもらうのか、働きかけていきたいと思います」

「連勝して、勝ち星が先行しているということに関してですが、全く厳しい状況には変わりないです。我々は1試合1試合、W杯出場権を掴み取るために、試合が続いていると思っている。我々が厳しい状況、土俵際にいるということを引き続き忘れずに戦っていかなければいけないと思っています」

まだまだ崖っぷちにいるという認識を語った森保監督。この先の戦いについても、目の前の試合に集中すると語った。

「結論を言えば、我々はどんな厳しい戦いの中でも、2022年のカタールW杯に向けてアジア予選を突破して、出場できると思っています」

「これまで苦しい戦い、厳しい戦いという点では、アジアの全体のレベルが非常に上がっていると言えると思います。厳しい戦いということは、あり得ることかなと思っています」

「これまでのW杯出場に向けても、過去を振り返ると、W杯に出場しているのでそれまでの戦いは忘れられがちですけど、非常に苦しい戦いをものにして、厳しい予選を勝ち抜いてW杯に出場しているということを最後まで忘れずに、諦めずに我々が目の前の一戦に最善の準備をして戦っていけば、必ずW杯の出場権を掴めると思っています」

また、明日の試合ではメンタル的に強いものを持ち、アグレッシブに勇気を持ってプレーして欲しいと語った。

「明日のオマーン戦は非常に厳しく難しい試合になると思っています。それはプレー面の全ての部分、メンタル面でも非常に難しい試合になると思いますが、ホームであろうとアウェイであろうと、今我々が置かれている状況では、そこを乗り越えて、1試合1試合が出場権を掴むためのトーナメントという気持ちで勝利を掴み取って、次の試合に繋げていく、W杯出場に繋げていくということをしなければいけないです。メンタルだけではもちろん勝てませんが、絶対我々が厳しい戦いの中でも次に繋げていくという強い気持ちが必要だと思います」

「選手たちは、すでに2敗している中で、非常にプレッシャーのかかる中、思い切ってプレーしてくれる、アグレッシブにプレーしてくれる、チャレンジしてくれるということをプレッシャーが懸かった中でも勇気を持ってプレーしてくれているので、明日の試合でも勇気を持ってプレーしてもらえるようにしていきたいです」

2021年11月15日(月)19:28

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