★「すごく難しい」9月以来の日本代表復帰のMF久保建英が[4-3-3]に言及、直接FKは「簡単に決まるものではない」と認識の違いを指摘
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日本代表のMF久保建英(マジョルカ)が25日にメディアのオンライン取材に応対した。
日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向け、24日からトレーニングキャンプを実施。
日本代表のMF久保建英(マジョルカ)が25日にメディアのオンライン取材に応対した。
日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向け、24日からトレーニングキャンプを実施。海外組の5名を除く18名が参加して汗を流した。
久保も24日のトレーニングに参加し、ジョギングなどで汗を流し、2日目のトレーニングに備えた。
その久保は、ケガによる離脱をしていた中、11月末に復帰。アトレティコ・マドリー戦では土壇場でチームを勝利に導く決勝ゴールを決めると、15日に行われたコパ・デル・レイのラウンド16では、エスパニョール相手に直接FKを叩き込んでいた。
前回の招集から2点を決めて今回の代表活動に参加した久保は、セットプレーについて「FKは自分も蹴ることが多いのでわかりますが、難しいのがわかります。トップレベルのキッカーでも年に何本も決められないので、そんな簡単に決まるものではないと認識したほうが良いと思います」と、セットプレーからのゴールがないことを嘆くことに疑問を呈し、「練習で決めていても試合では決められないことも多いので、決めてみて改めて感じました」とコメント。直接FKの難しさを見る人にも認識して欲しいとした。
9月の代表活動以来の招集となる久保。「息つくヒマもなくシーズン真っ只中で、チームはカップ戦が残っていますが、代表に呼ばれたことで犠牲にして来ています。そういう気持ちはしっかりと見せたい反面、シーズンオフでもないですし、コンディションはみんな良いと思うので、いつもの中2日などで試合があるのと変わらないので時差はありますがいつも通りです」と、強い気持ちを持ってしっかりと臨みたいと意気込んだ。
長いリハビリ生活を送っていた久保。「長かったので色々考えたこともありましたし、チームの試合を見に行くことは何度もありました」と語り、「満足に歩けないこともありました」と、苦しい時期を過ごしたという。ただ、「目の前のリハビリに集中していました」と語り、先を見過ぎないいつものスタイルを崩すことはなかったようだ。
今回の2試合はDF吉田麻也(サンプドリア)、DF冨安健洋(アーセナル)が負傷により不参加。また、FW古橋亨梧(セルティック)、MF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)ら攻撃陣も選手を欠いている状況だ。
久保は「僕がケガの時に代わりに呼ばれた選手がいますし、今回ケガの選手がいます。代表はそういうところだと思うので、呼ばれた選手がしっかりと結果を残せれば良いと思います」と、いない選手ではなく、いる選手がしっかりとプレーすることが大事だと語った。
10月、11月のW杯最終予選は「試合は見ていましたし、自分が出られない中でも代表の試合はチーム同様に気になっていて、色々考えていました」としながらも、「見ているだけで何もできないので、ファンと同じで勝ってほしいなと思っていました」と語った久保。中国代表戦、サウジアラビア代表戦については「これからも色々シーズンも続くので、気負いせずにベストのパフォーマンスを出すことが大事です。背負いすぎずにいつも通りの準備で試合に臨んで、いつも以上のプレーをしたいと思います」と語り、考えすぎないことも大事だとした。
久保がいない間、日本代表は[4-2-3-1]から[4-3-3]へとシステムを変更。その[4-3-3]での3試合で3連勝をおさめ、グループ2位につけている。
今回も[4-3-3]が採用される可能性があるが、久保は「昔僕が小さい頃は[4-3-3]のインサイドハーフでやっていた」とコメント。「今は前目のポジションに落ち着いていますが、昔はやっていました。(日本は)インサイドハーフというよりは3ボランチよりだと思いますが、前に圧力をかけるならもっと前に出たほうが良いと思います」と、インサイドハーフとしての立ち位置をもう少し前にした方が良いと感じたようだ。また、「自分がどうなのか代表ではわからないですが、[4-3-3]では自分ならもう少し高い位置を取りたいと思います」と、プレーイメージを語った。
ただ、当時[4-3-3]でプレーしていたのはバルセロナ時代だとのこと。「4-3-3でプレーするチームは世界でも限られていると思いますし、ポゼッションに圧倒的な自信があるチームしか知らないです」と語り、「すごく難しいフォーメーションであるなと思います」と印象を語った。
そんな中、久保は自身については「調子は良い」と語り、「ただ、チームの結果には繋がっていないので、今の最終予選は結果が大事なので、調子の良さをチームの結果に繋げられればと思います」と、クラブでは結果に反映されないものの、代表では結果に貢献したいとした。
その久保だが、重要な局面でのゴールが多いが「どちらかというと、大事なところで決めているということもありますが、決めているのが少ないので注目されているのもあります」と、自身のゴールが少ないことも原因だとコメント。「当たり前に決められることが大事だと思っているので、アシストやゴールを当たり前にできる選手になりたいと思っています」と、どんな試合でも結果を残せるようになりたいと意気込んだ。
2022年1月25日(火)13:52