★森保一監督がオーストラリア戦へ「勝ち取る、掴み取るという気持ち」、不満漏らした選手の排除は「やっていません」とキッパリ否定

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日本代表を率いる森保一監督は16日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨日本代表メンバーを発表した。

苦しいスタートを切り、W杯出場が途絶えてしまうピンチを迎える瞬間もあった日本代表。

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日本代表を率いる森保一監督は16日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨日本代表メンバーを発表した。

苦しいスタートを切り、W杯出場が途絶えてしまうピンチを迎える瞬間もあった日本代表。しかし、第4戦から怒涛の5連勝を収め、現在はグループ2位。7大会連続7度目のW杯出場へ王手をかけている。

オーストラリア戦に向けては23名よりも多い27名を招集。海外組が18名という編成となった。

オーストラリア戦で勝利すればW杯出場権を獲得できる日本。過去2大会もオーストラリア戦で出場を決めている。

森保監督はオーストラリア代表について「ご存知の通り、オーストラリアは我々とW杯の出場権を争って戦っているので、力があるということ。フィジカル的にも非常に強く、テクニックの部分、チームとして戦う組織力も兼ね備えたチームだと思います」とコメント。アウェイゲームであることについても触れ、「我々にとってアウェイの試合となること。そこで非常に厳しく難しい戦いになると思いますが、我々にも良い選手が揃っていますし、W杯予選でこれまでの活動で、しっかり積み上げてこれたものもあると思うので、まずは自信を持って、我々が持っている力を目の前の一戦に出し切って、勝利することを考えて戦いたいです」と必勝を誓い、ここで出場を決めたいとした。

また、「過去の対戦においてのW杯出場を決めてというデータはあると思いますが、データが勝たせてくれるわけではありません。勝つために準備をしっかりしていきたいと思います」と、足元を見て、しっかりと準備したいと意気込んだ。

改めてこの重要な一戦に臨む心境については「大一番ということに変わりはないオーストラリア戦だと思っています。と同時に、大一番は毎試合大一番と思って戦ってきました」と、これまでの戦いと変わらないと強調した。

「最終予選だけを切り取ると、サウジアラビアに2敗目を喫した時点で、勝ち続けなければW杯に出場するのは難しくなるだろうと思って、1戦1戦勝ち切ろうと思って戦ってきました。その気持ちを忘れることなく、みんなアグレッシブに勝ち取る、掴み取るという気持ちで試合を戦ってきたので、次の試合でも自分たちがやってきたことに自信を持って試合に臨んでもらいたいですし、チーム一丸となってその試合を終わらせる準備をしっかりして全力で戦いたいと思います」

スタートで躓いてしまったこともあり、常に崖っぷちの状態で戦い続けてきた日本代表。今回もその状況は変わらず、オーストラリアに負ければ逆転されてしまう。

その中で、引き続きケガで離脱している選手もいるが、森保監督は「ケガで呼びたくても呼べない選手はいますが、許されることであればもっと多くの選手を招集させてもらってチームを編成させてもらいたいというのがあります」とコメント。「1つの活動で限られた招集メンバーを決めなければいけないので、今回もオーストラリア戦、ベトナム戦について選ばせてもらった選手以上に、選びたい選手がいる、同等以上いるということです」と、厳選して選ばざるを得ないということを強調した。

また「代表を目指している選手、力のある選手もいるということがありながら、今回のベスト、勝つためのベストということで勝ちたいと思いますし、選手、スタッフにもこの戦いに参加したいと思ってくれている選手もスタッフもたくさんいる中で、我々が気持ちを背負って戦うということで、オーストラリア戦、ベトナム戦に臨みたいと思います」と、招集できなかった多くの選手たちの思いも背負って、しっかりと勝ちに行きたいとした。

そんな中、クラブで結果を残していながらも呼ばれていない選手も。「代表活動にポジティブではない態度や発言が1度でもあった選手が呼ばれていないように見える」という厳しい質問に対して森保監督は「選手がネガティブな発言をしたというのは分かりませんが、その発言があったから選考に影響が出ているとは思っていないですし、そういうことはやっていません」とキッパリ否定。「今回のオーストラリア戦、ベトナム戦に向けて勝つために選手を選んで招集させてもらっていると思っています」と、あくまでもベストメンバーを選んだだけだとした。

また「毎回招集できる人数は限られているということ。同じポジションに良い選手がいるなどで選べない選手がいるということです。今回はこれがベストですが、次、その先にメンバーの編成が変わっていることはあると思います」と、今回のメンバーだけを信頼しているわけではないことを改めて強調した。

その中で、まずはオーストラリア戦。相手の戦い方も変わってきている中で日本の策としては「前回我々が埼玉スタジアムで戦った時とはオーストラリアの戦い方も変わっています。より多くのオプションを持って戦ってくると思っています」と警戒。「我々のベースにある戦い方はやっていかなければいけないですが、次の試合を想像した上で、オプションとして戦い方を準備しておく必要はあると思います」と、相手の出方を考えておかなければいけないとした。

また「状況によって、チームで選手たちが共有しながら使い分けていけるように、与えられた準備期間の中で最善の準備をしていきたいと思います」とし、「姿勢としてはいずれにしても相手が勝利を与えてくれるわけではないですし、W杯出場権をオーストラリアが与えてくれるわけでもありません。アグレッシブに掴み取りに行くという気持ちで、受けずにアグレッシブに戦っていきたいと思います」と、自分たちの手で出場権を掴みに行くというメンタリティが必要だとした。

その中では「流れの中で日本人が持っている賢さを出しながら試合に勝ち切れるようにしていきたいと思います」と、頭もしっかり使っていきたいとした。

その点では、負けなければ良いという状況も生まれてくる。「まずは我々の姿勢として勝ち点3を掴み取りにいく、勝ち取りに行くということを考える」とあくまでも勝利にこだわるとしながらも、「勝ち点1をしっかりと持ち帰るということも必要になると思いますので、そこは状況を見極めて、選手たちには最後その状況に1番あったプレーの選択をしてもらいたいなと思っています」と、局面での判断を間違えないようにしたいとした。

2022年3月16日(水)18:58

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