★森保一監督が招集選手について言及、大迫「経過観察を」、旗手「パフォーマンスを見て」、三笘「得点に絡める攻撃力を」

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日本代表を率いる森保一監督は16日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨日本代表メンバーを発表した。

苦しいスタートを切り、W杯出場が途絶えてしまうピンチを迎える瞬間もあった日本代表。

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日本代表を率いる森保一監督は16日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨日本代表メンバーを発表した。

苦しいスタートを切り、W杯出場が途絶えてしまうピンチを迎える瞬間もあった日本代表。しかし、第4戦から怒涛の5連勝を収め、現在はグループ2位。7大会連続7度目のW杯出場へ王手をかけている。

オーストラリア戦に向けては23名よりも多い27名を招集。海外組が18名という編成となった。

今回は多めに選手を呼んだ森保監督。その中ではケガやコンディション不良などが不安視される選手たちもいる。

例えば日本のエースであるFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)は、リーグ戦の横浜F・マリノス戦で裂傷を負い試合を欠場。しかし、15日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では120分間のフル出場を果たし、2ゴールを記録していた。

ケガは完全に癒えていない大迫だが、森保監督は「我々も招集については彼のケガからの回復状況を見てきました。昨日、皆さんもご存知の通り、ACLのプレーオフがあって、彼が120分を戦い抜いたことで、プレーを見てどういうこと、その後のリバウンドも確認しつつ、招集の発表となりました」とコメント。「疲労はまた違った形で時間が経過して出てきたり、痛み等々も出てきたりということが考えられます」と、様子を見る必要があるとした。

また、週末にも試合があることに言及し、「ここからの経過観察をしながら、大迫だけでなく、国内外では今週末も試合があります。その試合を終えて選手たちがどういう状況になったか。最終的にオーストラリア戦を戦うメンバーを決めることになると思います。大迫に関しては次の清水戦もあると思うので、そこで見ていきたいと思います」と、大迫をはじめ、コンディション等は見極めたいとした。

一方で、前回は移籍の関係から招集が見送られていたものの、移籍先のセルティックでポジションを掴みつつあるMF旗手怜央が招集を受けた。

旗手については「彼が川崎フロンターレからセルティックに移籍してというところから、セルティックでどういう活動をしてきているのか、どういう変化を見せているのか。彼のことをピッチ上だけでなく、色々とコミュニケーションをとって見てきました」と観察してきたとコメント。「以前の代表活動の時にはまだヨーロッパに慣れていないということで招集を見送るということも考えていましたが、今はサッカーの部分も生活の部分も、日常生活も非常にスコットランドでの生活に慣れていることも確認できており、プレーの部分もチームとしてフィットしている中、パフォーマンスを見て招集しました」と、セルティックでの様子を見て招集を決断したようだ。

川崎F時代は左サイドバックを主戦場とし、インサイドハーフも務めていたが、セルティックではインサイドハーフに固定されている状況だ。

ポジションについては「彼が今やっているポジションが1番良いポジションかなと思っています。セルティックで今プレーしているところはインサイドハーフで多くの時間プレーしているので、そこが1番彼がプレーしやすいところかと思います」とインサイドハーフとして考えているとコメント。

ただ、「我々の代表活動の中においては、同じシステムだけではなく、同じポジションだけではなく、複数ポジションの起用も考えて招集させてもらっています」と語り、「ポジションだけでなく、今回の招集人数でお分かりの通り、本来であればFPが20人、GK3人がジャストな招集人数ですが、プラスで選手を招集させてもらっています。その中で選手の状況を見極めて、試合に臨むメンバーを見極めなければいけないと思っています」と、ポジションを決めて招集しているわけではなく、状態を見ることが最優先だと語った。

また、ケガで前回の活動は参加できなかったMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)も復帰した。三笘については「まずは集合した時に元気に、そして自分の持てる力を最大限発揮できるという彼の良いところを練習で見せてもらいたいと思います」とコメント。「起用に関しては明言できないですが、彼の持っている攻撃力を最大限活かしながら、クラブでもトップで出ることもありますけど、ウイングバックという攻撃も守備も関わっていかなくてはいけないポジションでやっていますので、彼が成長している守備の部分やインテンシティ高く戦える部分を見させてもらいながら、彼の武器である得点に絡める攻撃力を発揮してもらいたいと思っています」と、改めて手元において確認し、しっかりと状態を見極めたいとした。

その他にも、GKを4人招集しており、サイドバックも左は3人を招集している。その点についても森保監督は言及し、「GKに関しては、これまでの活動の中で、今回招集させてもらっている4人は多くの機会で招集させてもらっていますし、代表での力を持っていることが大前提で招集させてもらっています」とコメント。「プラス、今回川島、シュミットに関しては、試合直前の合流になってしまいます。練習の機会が1回できるかどうかという集合になるので、それまで練習の機会ができる中、権田と谷に問題がなければ、1人で負荷がかかるよりも2人でトレーニングできること、GKが2人いることで2人を使いながらのコンディショントレーニング、戦術的なトレーニングができることも加味して招集しました」と、選手の合流状況を判断して1人多く招集しているとした。

また、サイドバックについては開幕から出場機会が限定されているDF長友佑都(FC東京)のコンディションが不安視されているという質問に、「サイドバックに関しては、長友のところにコンディション的に不安があるので、プラスで招集させてもらったということではありません」とコメント。「DFライン全体を考えての招集をさせてもらっています」とし、「中盤も前線も、GKから各ポジション1人ずつ、本来の招集よりも多く招集させていただいています」と、バランスよく23名に1名ずつ足しているとした。

長友に関しては「リーグ戦で後半から出場しています。良いプレーというか、チームとして機能をもたらせる、勝たせる役割を全うできることは見させてもらったのと、ハードに動けることも確認しています」とチェックしているとし、「今週の試合を含めて、良いパフォーマンスを練習から発揮してもらい、試合に先発から出場できるのを見ていきたいと思います」と、期待を寄せていると語った。

2022年3月16日(水)19:55

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