★4年前はW杯出場をスタンドで見守った遠藤航「しっかり勝ちたいという思いは強い」
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日本代表のMF遠藤航(シュツットガルト)がオンライン取材に応じた。
カタール・ワールドカップ(W杯)出場を目指す日本代表は、アジア最終予選でオーストラリア代表、ベトナム代表と対戦。
日本代表のMF遠藤航(シュツットガルト)がオンライン取材に応じた。
カタール・ワールドカップ(W杯)出場を目指す日本代表は、アジア最終予選でオーストラリア代表、ベトナム代表と対戦。24日に行われるアウェイでのオーストラリア戦に勝利すれば、7大会連続7度目のW杯出場が決まる。
今回はヨーロッパ組や国内組がバラバラで現地オーストラリアに集合。試合前日にしか全員が集まることができないという厳しいスケジュールとなっている。
遠藤は4年前のW杯予選にも参加。そこから4年が経ち、今は自分も戦力としてW杯出場権獲得に貢献している。4年前を振り返り「前回のW杯予選は正直力になったというよりは、一員としてやっていたというイメージで、ロシアも試合に出られず悔しさもあります。今は試合に出て覚悟を持ってプレーさせてもらっているので、そこが1番変わったことかなと思います」と変化について言及。「簡単な最終予選ではなかったですが、勝てば決まるということで、アウェイでも勝ち点3をしっかり取りにいくということを見せたいと思います」と、このオーストラリア戦で決めたいと意気込んだ。
今回も長距離移動を行って活動に参加しているが、日本代表として戦うことの意味については「1番は昔から思っていた日本代表になりたい、W杯に出たいという思いがあってここまでやっています。サッカーが好きで楽しんでやっていて、サッカー選手としてのキャリアを少しずつ伸ばして行けたと思います」とコメント。「上に行けば批判が増えることは実感していますが、今それをそんなに気にしていない、気にならないタイプなので、自分のため、日本代表のため、クラブのためにやるということでプロキャリアの充実があって、楽しんでやれればと思います」と、自身のキャリアを振り返った。
遠藤は前回のW杯出場が決定した試合をスタンド観戦していた。「前回のイメージは鮮明に覚えています」と語ると、「W杯を決めた時はメンバーに入らず、上からスタジアムで見ていましたが、その時の盛り上がりを覚えていて、そういった状況でピッチに立ちたいなと思っていたので、それを掴むチャンスがあることは個人的に楽しみですし、しっかり勝ちたいという思いは強いです」と、今回はピッチ上で迎えられる可能性が高いだけに、しっかりと掴みたいと意気込んだ。
選手たちは口を揃えて勝ちに行くと意気込んでいる。その点について遠藤は「勝ちに行く姿勢を見せることは悪くないですし、引き分けでもOKだと思うことの方が良くないと思います」とコメント。「引き分けでも悪くないということはみんなわかっていて、ただそれはディフェンダーとか守備的な選手が思ってれば良いこと」と守る側の選手がゼロで抑えることを意識すれば良いとし、「僕たちが前線までリスクを負って上がる必要があるのかということで、点を取りに行く姿勢、勝つ姿勢を見せた方が引き分けになる可能性も高いです。とにかく勝ちに行くということを統一してみんなで思っていることは良いと思います」と、同じベクトルで臨めることはプラスだとした。
その中で、オーストラリアも必勝で来る試合。飲まれないために必要なことについては「勝ちに行くといっても闇雲に攻撃的にやることではないですし、相手も勝ちに来ること、自分たちが90分間主導権を握る必要はないので、相手がどこにどうプレッシャーをかける、どこにパワーをかけてくるかをピッチ内で感じることが大事です。経験ある選手も多いのであまり心配していないです」と、しっかりと状況を判断していつも通りやれれば良いとした。
オーストラリアはロングボールを放り込んでくる可能性もあり、高さに対して対応しなければならない。遠藤は「あまり下がりたくはないです」と、自身も最終ラインに吸収されることは避けたいとし、「どちらかというとDFの選手が跳ね返したところのセカンドを拾えるかどうか。後ろに入った方が良いというか、ファーストで競りに行くべきか、後ろに任せた方が良いかの判断が大事だと思います」と、誰がクリアをしてそのボールをどう処理するかをしっかりと考えるべきだとした。
その中ではピッチ内での対応力も求められる。「相手の出方を見なければいけないですし、システムを前回と変えるのか同じなのかは気にするべきだとは思います」とコメント。「試合の状況の中で、1人1人がシステムはあるけど立ち位置が変えられるかは個人の判断です。相手のやり方を見ながら、自分たちが変えられることが理想です」とし、「自分たちがやれることを全面に出すことが大事になるかなと思います」と、まずは自分たちにフォーカスしたいと語った。
2022年3月22日(火)19:19