★「信じてここまでサポートできて良かった」森保監督への想い、7大会連続のW杯出場にJFA田嶋幸三会長「日本サッカーの歴史がそうさせてくれた」
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日本サッカー協会(JFA)は26日、カタール・ワールドカップ(W杯)の出場権獲得を受け、記者会見を実施した。
日本は24日、カタールW杯アジア最終予選の第9戦でオーストラリア代表と対戦。
日本サッカー協会(JFA)は26日、カタール・ワールドカップ(W杯)の出場権獲得を受け、記者会見を実施した。
日本は24日、カタールW杯アジア最終予選の第9戦でオーストラリア代表と対戦。アウェイで勝利したことがない相手を終始押し込むと、終盤に出場したMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)の2ゴールで勝利。0-2で勝ち、7大会連続7度目のW杯出場を決めた。
最終予選は、初戦のオマーン代表戦で敗れるというまさかのスタートとなり、3戦目のサウジアラビア代表戦で敗れ、3試合で1勝2敗と窮地に立たされることに。しかし、第4戦のホームで行われたオーストラリア戦で勝利すると、そこから6連勝を収めて一気にW杯出場権を獲得した。
記者会見に出席した田嶋幸三会長は、改めてW杯出場が決まったことに対して感謝の気持ちを述べ、日本が積み上げてきた歴史がそうさせたと振り返った。
「改めて予選を突破できましたことを感謝申し上げます」
「多くのメディアを通して応援してくださった国民の皆さん、ラジオを聞いてハラハラしてくださった方々、インターネットのテキストを見てドキドキしてくださった方々、シドニーまで駆けつけてくれたサポーターの皆さん、コロナ禍も含めて応援してくれた多くのサポーターの皆さんに感謝を申し上げます」
「日頃から子供たちの指導や審判、代表選手たちを育ててくださった、そして関わってくださった多くの方に感謝申し上げます」
「私たち日本サッカー協会を支えてくださっているキリン様、アディダス様をはじめ、多くのパートナー企業の皆様には感謝申し上げます」
「W杯の予選を突破したということ、これは日本サッカー協会の会長として最低限のハードルをクリアしたと思っています。これからカタールに向けて新たな準備をし、新たなスタートを切らなければいけないという風に思っています」
「改めて険しい道のりでした。予選というのはそんなに簡単に勝てるものではありません。昨日のイタリアvs北マケドニアの試合を見させてもらい、本当に居た堪れない気持ちになりました。サッカーとは本当に怖いスポーツです」
「でも、その怖さ、プレッシャーを一番知っているのは森保監督です。ドーハの悲劇を経験しています。ここにいる吉田麻也選手以下、選手たちもプレッシャーと闘いながら、9月から始まったこのW杯予選を残り1試合を残して決めることができたこと、ホッとしています」
「この勝利というのは、日本サッカーの歴史がそうさせてくれたのだと思っています」
「1921年に日本サッカー協会が創立され、関東大震災、第二次世界大戦を経て、ベルト負け協会と言われた時代もありました」
「東京オリンピック、メキシコ・オリンピックの銅メダル、その後低迷の時期も過ぎ、Jリーグも発足し、2002年のW杯が日本で開催され、初めてフランスでW杯に出場し、なでしこが2011年に優勝し、Jリーグは30年を超える歴史を作ってきました」
「U-20、U-17では素晴らしい活躍を男子、女子もしてくれています。フットサルもビーチも、非常にバランスの取れたサッカー協会であるということは、FIFAやAFCも認めるところです。ここまで来れたこと、この歴史があったからこそ、私はW杯の予選を突破できたと思っています」
「多くの皆様に感謝するとともに、その責任をまた感じながら、カタールに向けて出発したいと思います。改めてありがとうございました」
また、森保一監督に対する批判が出た際にも、監督を信頼するという発言をしていたが、改めて切符を獲得したことで、当時の心境を語った。
「森保監督は、先ほど申し上げましたがW杯予選の厳しさを選手としても体験していること、Jリーグでの優勝経験も日本人でトップクラス。これは西野朗技術委員長時代に決めたことですが、決めたからと言ってずっとそのままやるということは決めていませんでした」
「危機だ、危機だということが本当にチームの危機なのか。チームの内情、選手との関係を見て、そんなことはないと確信を持って継続を決めました」
「リスクマネジメントをしっかりしているからこそチームが前に進んでいけると思います。森保監督を信頼して、信じてここまでサポートできて良かったと思っています」
2022年3月26日(土)15:55