FAカップ準決勝、マンチェスター・シティvsリバプール戦のゴールシーンに注目が集まっている。
2018-19シーズン以来のFAカップ制覇を狙うシティと2005–06シーズン以来の同タイトル獲得を目指すリバプールは、16日にウェンブリー・スタジアムで火花を散らした。
9分にDFイブラヒマ・コナテのゴールで先制したリバプールは畳みかけるようにハイプレス。すると17分、バックパスを受けたシティGKザック・ステッフェンに対し、猛烈なプレッシャーを掛けたFWサディオ・マネがブロックショットの形でまんまとゴールを陥れた。
リバプールファンの子供が歓喜の号泣をするほどのこのシーンに、両サポーターは対照的な言葉を残している。
「こんな泥臭く前から行ってくれるから、俺達も泥臭く応援できるんよ」とは、歓喜に沸くリバプールサポーターの声。らしさが形となって現れたことを喜ばしく思っている。
一方でシティのファンからは当然嘆き節。「何てことだ...」、「エデルソンにはなれなかった」と、10日のプレミアリーグ第32節リバプール戦で、相手のプレスをかわす足技を見せたエデルソンを引き合いに出した。
アメリカ代表にも名を連ねるステッフェンは2025年夏まで契約を延長したばかり。メジャー・リーグ・サッカー(MLS)ではリーグ最優秀GKにも輝いており、決して能力が劣るわけではないだろう。
3月9日のチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の2ndレグでも、レアル・マドリーのFWカリム・ベンゼマがパリ・サンジェルマン(PSG)のGKジャンルイジ・ドンナルンマへのプレッシングからゴールへつなげたシーンがあり、「コンマ何秒かの躊躇が失点に直結するという今のGKの恐さを改めて感じてしまった」というファンの言葉通り、ステッフェンにとっては一瞬の判断ミスが命取りとなってしまった。
なお、試合はさらに加点したリバプールに対し、シティが2点を返すも3-2でリバプールが勝利。2011-12シーズン以来の決勝進出を果たしている。
【動画】ステッフェンに対し、マネが猛烈なプレスを掛けゴールを陥れる