ブンデスリーガ5試合目にして、ヨーロッパでのキャリア初となるレッドカードをもらったボルシアMGの日本代表DF板倉滉だが、相手が一枚上手だったようだ。
ボルシアMGは4日にマインツと対戦。開幕から4試合を2勝2分けで終えていた中、マインツには0-1で敗れ、今季初黒星を喫した。
板倉は5試合連続での先発出場となった中、0-0で迎えた後半早々に一発退場となる。
53分、競り合いのボールが流れると、抜け出そうとしたカリム・オニシウォを掴んで倒したとして板倉が一発レッド。ボルシアMGは数的不利になってしまう。
これで得たFKをアーロン・マルティンがゴール左隅に直接決めてマインツが先制し、そのまま勝利した。
オニシウォは試合後、板倉が退場になったシーンについて言及。抜け出そうと思ったが、掴まれたことでファウルにしようと考えたと正直に語った。
「彼が最後の1人であることはわかっていたし、感謝して受け止めようと思った」
「でも、彼が僕を抱き抱えてくれたんだ。だから、ありがたく受け取った。そうすることで、長い間、彼らは劣勢を強いられたんだ」
結果としてこのプレーが決勝点につながり、ボルシアMGは初黒星。このシーンではVARが介入したが、それはオニシウォがオフサイドになるかどうかを見極めるためだったとデニズ・アイテキン主審が明かしている。
「ボールが誰から渡ったのか、最後に誰が触ったのかをもう一度確認する必要があった」
「これはボルシアMGのマーヴィン・フリードリヒにあたったものであり、カリム・オニシウォはオフサイドでペナルティになることはなかった」
「そうであれば、明らかなファウルであることは間違いなく、板倉は最後の1人だったため、レッドカードを提示しなければいけなかった」
オフサイドであればノーファウルだったが、わずかな差で大きく結果が異なることとなった。
【動画】板倉滉がヨーロッパで初の一発退場となったシーン