モナコのフィリップ・クレメント監督が、日本代表MF南野拓実を含めた前半20分での2枚替えについて説明した。フランス『レキップ』が伝えた。
モナコは16日、リーグ・アン第11節でクレルモンと対戦した。
この試合ではリーグ戦6試合ぶりに先発した南野。3試合ぶりのゴールも期待された中、前半17分にモハメド・カマラが一発退場となる。
数的不利となったモナコ。試合は0-0の状態だったが、システムを[4-4-1]に変更するため、クレメント監督は素早い決断。20分に南野とウィサム・ベン・イェデルの前線2枚を交代させる策に出た。
戦術的な交代とはいえ、2枚替えでチームを機能させようとしたものの、ベン・イェデルはベンチに下がるや不満を露に。試合はブリール・エンボロが前半にゴールを決めてモナコが先制するが、後半に追いつかれ1-1の引き分けに終わった。
試合後、クレメント監督は交代について説明。ベン・イェデルの怒りは、レッドカードに対してだとし、理解しているとした。
「10vs11で70分間プレーし、勝ち点を獲得するチームはほとんどない。選手たちはトラブゾンスポルに打撃を受けた(4-0敗戦)し、さらに試合の疲労と長い移動があった」
「現時点では、全て否定的なシナリオが我々の頭の中にあった。[4-4-1]に再編成し、アタッカーが1人、2、3人のDFに対してプレーできるようにした」
「右は(クルパン・)ディアタのような、デュエルでパワーと素早いトランジション能力を持つ選手を置きたかった」
「これらの交代は戦術的なものだ。ウィサム(・ベン・イェデル)はイライラしていたのではなく、レッドカードにがっかりしていた。彼は我々が交代させた理由を理解している」
「彼はベンチでも前向きであり、キャプテンのように振る舞っていた。あのレッドカードは縁起が悪い。デュエルではない。2人の選手(モハメド・カマラとサリフ=エディヌ・カーウィ)がプレーしたんだ。我々の芝生の状態は、モー(カマラ)を滑らせてしまった」
「我々は6試合で勝ち点18のうち16点を取った。それは良い状態だ。選手たちの反応を見ても、とても誇りに思っている」
「今週はようやく選手たちに回復する時間を与えられる。月曜日はトレーニング、その後2日間休みだ。その後、リーグ戦に向けて3日間準備ができる」
【動画】20分で後退となった南野とベン・イェデルのベンチでの様子