6月6日、今シーズン限りでヴィッセル神戸を退団する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(39)が、古巣であるバルセロナと対戦する。
2019年7月以来、4年ぶりの対戦となる神戸とバルセロナ。神戸を去るイニエスタにとっては、最後に迎えるビッグマッチと言える。
来日して5年。Jリーグでも数多くのスーパープレーを見せて、サッカーファンを大いに喜ばせてくれたイニエスタ。ラ・リーガ王者となった古巣を迎える戦いは、注目必至だ。
そこで、5年前にバルセロナの選手としてイニエスタが戦ったラストマッチ、ラ・リーガ最終節のレアル・ソシエダ戦でのスターティングイレブンをチェック。今回の来日メンバーにも当時の選手がいるので抑えておこう。
GK:マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン
ドイツ代表/バルセロナ
バルセロナ通算成績:377試合出場
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現在もバルセロナで守護神を務めている。今シーズンは38試合全てに出場し、チームのラ・リーガ制覇に貢献している。
イニエスタとは4シーズンバルセロナでチームメイトとしてプレー。それ以前はボルシアMGに所属し、下部組織からの生え抜き選手としてプレーしていた。
DF:ネウソン・セメド
ポルトガル代表/ウォルバーハンプトン
バルセロナ通算成績:124試合出場2ゴール11アシスト
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ベンフィカから2017年7月にバルセロナに完全移籍。イニエスタとはわずか1シーズンしか共にプレーしていない。2020年9月にはウォルバーハンプトンへと移籍。主軸としてプレミアリーグで戦っている。
DF:ジェラール・ピケ
元スペイン代表/FCアンドラ オーナー
バルセロナ通算成績:616試合出場53ゴール13アシスト
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イニエスタの後輩に当たる、ラ・マシア出身のセンターバック。マンチェスター・ユナイテッドに若くして移籍したが、2008年7月に復帰すると、守備の要として支えた。
過激な物言いなどがたまに出てしまい、プレーできないこともあったが、先輩たちの後を継いでキャプテンを務めるほどに。それでも今年1月に現役引退を発表した。
DF:ジェリー・ミナ
コロンビア代表/エバートン
バルセロナ通算成績:6試合出場1アシスト
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パウメイラスから2018年1月にバルセロナに加入。イニエスタとは数カ月の仲だったが、その直後にすぐにエバートンへと移籍し、短命だった。
エバートンでも今シーズンは苦しんだが、コロンビア代表としても活躍。身体能力の高さを生かした守備が魅力だ。
DF:ジョルディ・アルバ
スペイン代表/バルセロナ
バルセロナ通算成績:459試合出場27ゴール99アシスト
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こちらもイニエスタの後輩。バルセロナのカンテラ育ちで、バレンシアやヒムナスティック・タラゴナでプレーしたのち、2012年にバルセロナへと加入した。
今シーズン限りでの退団が既に発表されているが、イニエスタとは6年もプレー。攻撃性能の高さで、6年間共にプレーしたイニエスタとのコンビネーションも抜群だった。
MF:セルヒオ・ブスケッツ
スペイン代表/バルセロナ
バルセロナ通算成績:722試合出場18ゴール45アシスト
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イニエスタの後を継ぐとされたブスケッツ。今シーズン限りで、自信が育ったクラブを退団すること決意したブスケッツ。スペイン代表としてもバルセロナでも多くの時間を過ごしたことで、2人の間には表現できないほどの感情があるだろう。
しかし、今回の来日メンバーにブスケッツの名前はなし。感動の再会は、日本では見られなさそうだ。
MF:アンドレス・イニエスタ
元スペイン代表/ヴィッセル神戸
バルセロナ通算成績:674試合出場57ゴール137アシスト
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言わずと知れた天才MF。バルセロナのカンテラで育ち、15年間在籍したクラブのレジェンド。ラ・マシアの最高傑作とも称されている。
この試合がバルセロナでの674試合目。Jリーグでのキャリアを積む前に、バルセロナのユニフォームでプレーした最後の試合となった。
MF:イバン・ラキティッチ
元クロアチア代表/セビージャ
バルセロナ通算成績:310試合出場35ゴール42アシスト
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クロアチアの黄金期を支えた中盤のカナメ。バーゼルやシャルケ、セビージャを経て、2014年7月にバルセロナへと完全移籍した。
非凡なパスセンスを誇り、高いテクニックに加えて、豊富な運動量も武器。バルセロナの攻撃を牽引し、イニエスタと共に主軸としてプレー。イニエスタ退団後も司令塔としてうまく立ち回り、攻撃のタクトを振るった。
FW:ウスマーヌ・デンベレ
フランス代表/バルセロナ
バルセロナ通算成績:185試合出場40ゴール43アシスト
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現在もバルセロナで輝くスピードスター。2017年8月にドルトムントから完全移籍したが、期待とは裏腹に、ケガの多さが目立つところだ。
ただ、万全の状態のデンベレはストップ不可能。イニエスタとはわずか1シーズンのプレーに終わったが、今回の来日でもあっと驚くプレーを見せてくれるだろうか。
FW:ルイス・スアレス
元ウルグアイ代表/グレミオ
バルセロナ通算成績:283試合出場195ゴール113アシスト
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圧倒的な得点力が売りのストライカー。“噛みつき”のイメージも強いが、バルセロナでは“MSN”として、リオネル・メッシ、ネイマールとトリオを形成していたことは有名な話だ。
イニエスタとは4シーズンチームメイトとして戦い、2人のホットラインも何度も開通した。
FW:フィリペ・コウチーニョ
元ブラジル代表/アストン・ビラ
バルセロナ通算成績:106試合出場25ゴール14アシスト
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非常に高い評価を若い頃から得ており、インテルやエスパニョール、リバプールでプレーした。リバプールでは大きなチームの力となり、2018年1月にバルセロナへと完全移籍した。
しかし、当初期待されたパフォーマンスは全く見せられれず、バイエルンとアストン・ビラにレンタル移籍。そのままプレミアリーグに復帰することとなった。
この中ではテア・シュテーゲン、デンベレの2人のみが今回来日。ブスケッツとアルバについては、残念ながらメンバー外となり、ピッチで戦うことは無くなってしまった。試合は6日の19時30分にキックオフを迎える。