レアル・ソシエダのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるロベルト・オラベ氏が、新シーズンに向けた補強戦略を語った。スペイン『Noticias de Gipuzkoa』が伝えた。
今シーズンは日本代表MF久保建英もレアル・マドリーから加入し、躍進したソシエダ。ラ・リーガでは4位でフィニッシュし、新シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保した。
飛躍の基盤を作った1年となったソシエダ。来シーズンは更なる高みを目指していくことになる中、オラベ氏はチームの補強にも言及した。
現状のメンバー構成については非常に満足しているとのこと。ストライカーの補強をする気はないようだが、更なるレベルアップのために3〜5人の補強に動くとした。
「我々には素晴らしい攻撃陣がいるし、それを管理しなければいけない」
「砂漠の試練を乗り越えた(ミケル・)オヤルサバル、(アンデル・)バレネチェア、カルロス(・フェルナンデス)、タケ(久保建英)、モモ(モハメド=アリ・チョ)。イマノルは(アレクサンダー・)セルロートに頼っている…(ウマル・)サディクは復帰に時間がかかるだろう」
「監督には色々なことを決断するリソースがあり、それはチームのデザインにも関わってくる。ゴールが足りなかったかといえば、そうでもない。我々にはとても良い選手がいる」
「効率性を欠いた試合もあった。我々はストライカーとは契約しない。監督は、もっと協調性があり、有機的で調和が取れていて、他のチームでは20ゴールを決められるストライカーとは別のものを求めている」
「なぜなら、もしかしたらここでは得点できないかもしれないからだ。ストライカーがやってくれるセットプレーの仕事、そして負けた時のプレッシャーは忘れない」
戦力については十分であり、イマノル・アルグアシル監督が求める人材は他とは違うと語った中、獲得する選手についても言及。久保を例に挙げて語った。
「契約はエキサイティングなものか、そうではないかのどちらかだ。久保は我々を興奮させたか?私はそうは思わない。我々が望んでいるのは、ステップを踏み、競争することであり、エッフェル塔を見るためにヨーロッパに行くのではない。焦点は、我々がレアル・ソシエダになるのか、チャンピオンズリーグで新たな次元に入れるかだ」
「この大会でプレーすることは本当に楽しいことだ。言い訳には聞こえて欲しくないが、我々はもっと求めている。これまでと同様に、我々はチームを改善するために3〜5人と契約するつもりだ。選手たちの環境にも話が行ったが、まだ終わってはいない」
「テンプレートのデザイン、予算の可能性を定義しているところだ。そして、何よりも持続性があること。危険なことではあるが、崩壊はしないようにしたい」
「選手1人1人が自分の気持ちを表現している。誰1人として『出て行きたい』とは言っていない。我々は管理していかなければいけない」
エキサイティングな契約が必要だと語るオリベ氏。マジョルカやビジャレアル、ヘタフェでプレーしていた久保を獲得した際、興奮はしなかったとの見解を示した。
実際の久保はラ・リーガで35試合に出場し9ゴール4アシスト。加入当初の期待を遥かに超える活躍を見せ、チームを牽引。ただ、よりチームを押し上げるための実力者を補強したいクラブ。久保にとってはまた1つ競争から始まることになるかもしれない。
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