29日、AFC U-17アジアカップ準決勝が行われ、U-17日本代表はU-17イラン代表と対戦。0-3で勝利を収め、連覇に王手をかけた。
日本は、グループステージでは初戦でU-17ウズベキスタン代表に1-1と引き分けた中、2戦目ではU-17ベトナム代表相手に0-4で快勝。第3節はU-17インド代表と壮絶な打ち合いの末に8-4で勝利し、首位でベスト8進出を決めていた。
そして迎えた準々決勝では、U-17オーストラリア代表と対戦し3-1で勝利。見事にU-17ワールドカップ(W杯)の出場権を確保。残すはアジア王者になるだけとなった。
GKには後藤亘、DFは右から松本遥翔、土屋櫂大、永野修都、小杉啓太、MFはボランチに山本丈偉と矢田龍之介、右に望月耕平、左に川村楽人を配置。2トップは道脇豊と佐藤龍之介がコンビを組んだ。
2022年のウズベキスタンでの対戦ではイランに敗れている日本。試合は今大会のこれまでと同様に日本が早々に先制する。
序盤からペースを握っていた日本はなかなかイランの堅守を崩せず。それでも10分、ボックス左でパスを受けた川村が仕掛けからクロス。これがボックス内にこぼれると、後方から走り込んだ矢田が鋭いシュート。GKは一歩も動けず、日本が先制する。
幸先良く先制した日本。守備の堅いイランの壁を破ると、自分たちのペースで試合を進める。イランにゴールへ迫られる部分はあるものの、集中した守備で跳ね返していく。
すると25分に追加点。矢田が絶妙な縦パスを入れると、佐藤がボックス手前からミドルシュート、GKがセーブするも、これを山本が拾ってつなげると、最後は望月がボックス内の混戦からしっかりと蹴り込み、リードを2点に広げる。
素晴らしい展開で追加点を奪い、イラン相手に2点のリードを奪うと、しっかりとイランの攻撃を凌ぎながら試合を進めていく。時間が進んでいくと雨足が強まっていくことに。GK後藤の好セーブもあり、無失点で前半を終える。
後半に入り雨が弱まっていく中、日本は押し込まれる時間もありながら集中して時間を進めていく。しかし、54分に主審が試合をストップ。雷が鳴り始めたことで試合は中断する。
およそ10分間の中断を挟んで再開。日本は集中を切らさずに戦うが、なかなか良い形で攻撃ができない。それでも73分にボックス手前でFKを獲得。これを佐藤が直接狙うと、グラウンダーのシュートがネットを揺らし日本が大きな追加点を奪う。
イランは徐々にラフプレーも増える中、日本は最後まで耐えることに。そのまま試合は終了し、0-3で勝利。2大会連続で決勝へと駒を進めた。
決勝は7月2日。韓国vsウズベキスタンの勝者と対戦する。
U-17イラン代表 0-3 U-17日本代表
【日本】
矢田龍之介(前10)
望月耕平(前25)
佐藤龍之介(後29)
◆U-17日本代表メンバー
GK
後藤亘(FC東京U-18)
DF
松本遥翔(鹿島アントラーズユース)
土屋櫂大(川崎フロンターレU-18)
永野修都(FC東京U-18)
小杉啓太(湘南ベルマーレU-18)
MF
望月耕平(横浜F・マリノスユース)
→91分 杉浦駿吾(名古屋グランパスU-18)
山本丈偉(東京ヴェルディユース)
→71分 中島洋太朗(サンフレッチェ広島ユース)
矢田龍之介(清水エスパルスユース)
川村楽人(東京ヴェルディユース)
→71分 名和田我空(神村学園高等部)
FW
道脇豊(ロアッソ熊本)
→80分 高岡伶颯(日章学園高校)
佐藤龍之介(FC東京U-18)
→80分 本多康太郎(湘南ベルマーレU-18)
【動画】堅守・イランを粉砕する日本の3発!連覇に王手