ドイツサッカー連盟(DFB)は10日、ハンジ・フリック監督(58)及びアシスタントコーチのマルクス・ソルグ氏(57)、ダニー・レール氏(34)の解任を発表した。
カタール・ワールドカップ(W杯)では2大会連続のグループステージ敗退という悲劇を味わったドイツ。しかし、2023年に入ってからチームはさらに低迷。新たなシステムや戦い方にトライしながらも、親善試合5試合でわずか1勝しかできていない苦しい状況が続いていた。
9日には国際親善試合で日本と対戦。W杯のリベンジを目指した中、11分に日本に先制を許すと、19分に完璧な崩しからレロイ・サネのゴールで同点に追いついたが、22分に上田綺世にネットを揺らされ勝ち越されてしまう。
後半はボールこそ保持していくものの、ゴールに迫れず。90分に浅野拓磨、92分に田中碧とドイツでプレーする2人に息の根を止められ、1-4で敗戦。 これでポーランド代表(1-0)、コロンビア代表(0-2)、日本代表(1-4)と親善試合で3連敗となった。
10日の午前トレーニングで報道陣の質疑に応じたフリック監督は、「私は戦い続ける」と続投を強調していたが、DFBは同日に理事会および監査役会を行い、同監督と袂を分かつ決断を下した。
DFBのベルント・ノイエンドルフ会長は、公式サイトでフリック監督の解任について以下のように説明している。
「各委員会は、最近の不本意な結果を受け、ドイツ男子代表には新たな刺激が必要であるとの認識で一致した。自国での欧州選手権を視野に入れたポジティブな精神と自信が必要だ。私個人としては、これまでの在任中、最も難しい決断のひとつだ。なぜなら、私はハンシ・フリックと彼のコーチ陣をサッカー専門家として、また人間として高く評価しているからだ。しかし、DFBにとってスポーツの成功は最優先事項だ。したがって、この決断は避けられなかった」
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