12日に開幕したアジアカップ2023。3大会ぶりの優勝を目指す日本だが、14日に行われた初戦ではベトナム代表相手に思わぬ苦戦。それでも、しっかり4ゴールを奪って4-2で白星スタートとなった。
森保一監督にとっては2度目のアジアカップ。初戦という難しさはあったものの、何よりも勝ったことが大事だろう。短期決戦では、結果が何よりも重要だ。
グループ上位2位に入ればラウンド16に進める今大会。連勝すればほぼ確定と言えるだろう。ただ相手のイラクも初戦勝利。もちろん勝利を目指してくるだろう。1戦目以上に難しい戦いになりそうだ。
◆初戦の反省を生かして連勝を
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初戦のベトナム戦は難しい戦いに。格下相手に苦戦したことで批判的な声も多いなか森保一監督は「失点の部分を含めて批判の声があるということも理解はしています。どのような試合であれ、称賛もあれば批判もあると思います」と前日会見でコメント。「我々が圧倒的な力を見せて勝利することを期待してくれていた方々から、批判の声が挙がるというのは受け入れていきたいと思います。ただ、だからと言って我々のやることは変わりません」と、ブレることはないとした。
目標は優勝。とにかく、結果が何よりも優先であり、内容はその次だ。戦いは続くこともあり、しっかりと反省をしながら改善していくしかない。選手たちも口を揃えて反省と改善点に触れたが、戦って行きながら改善していけば良いだろう。
森保監督も「冷静に、自分たちがやれていること、改善することを踏まえて、常に次の試合に臨んでいくという部分で全く変わりはないです」とコメントしている。ベトナム戦の反省をいかに生かせるかだ。
イラクはインドネシア戦とシステムを変えてくる可能性もある。対応力も求められる試合だが、「しっかりプランを複数持って臨みたいです」と菅原由勢(AZ)は語っていた。
ポイントは守備がハマらなかった時の対応。システムを変えるのか、やり方を変えるのか。ピッチ上での判断にも注目だ。
◆日本撃破でGS突破を目指す
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対するイラクはインドネシア戦にしっかり勝利。日本戦で連勝を目指してくる。ヘスス・カサス・ガルシア監督は「日本はこの大会で最も強いチームのひとつ」と警戒。「彼らに勝つためには、完璧な試合をする必要がある」と気を引き締めていた。
さらに、MFダニーロ・アル・サイードを欠く上に、インドネシア戦でゴールを決めたMFウサマ・ラシドは子供の誕生に伴いポルトガルへと戻り不在の可能性が高い。
カサス監督は「ダニーロは精神的にベストな状態ではなかったようで、彼に休みを取らせたのは私の責任だ。サッカーは重要かもしれないが、人生にはもっと重要なことがある」と語り、チームとして戦うことを強調した。
サイド攻撃に有能なアタッカーが揃い、フィジカル的にも強いイラク。強度も高く、インテンシティも高いため、日本をどう押し込んでいくのか。システムも複数あるため日本対策をどこまでしているかが注目だ。
◆予想スタメン[4-2-3-1]
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GK:鈴木彩艶
DF:毎熊晟矢、板倉滉、町田浩樹、中山雄太
MF:遠藤航、守田英正
MF:伊東純也、久保建英、中村敬斗
FW:上田綺世
監督:森保一
連勝を目指すチーム。決勝までの道のりを考えるとターンオーバーの可能性もある中で、大きくメンバーを変えることはないと予想する。
グループ最大の敵であり、連勝することが大事な状況。中4日ということを考えれば、そこまで疲労も溜まっていないはずだ。GKはベトナム戦で悔しい想いをした鈴木彩艶(シント=トロイデン)と予想。経験を積む必要もある中で、初戦の反省をしっかりとプレーで見せて行きたい。
最終ラインは右に毎熊晟矢(セレッソ大阪)、左に中山雄太(ハダースフィールド・タウン)と予想。サイドバックは入れ替えて戦っていくと予想する。毎熊は特に攻撃面での期待が高く、中山はバランスを取る動きと、中に入ってのプレーにも期待だ。
センターバックは板倉滉(ボルシアMG)が続けて先発。相棒は町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)と予想する。日本の守備の軸である板倉は固定し、相棒は冨安健洋(アーセナル)の可能性も考えられるが、コンディションを考えて町田と予想した。高さと対人の守備では負けたくない。
ボランチは継続して遠藤航(リバプール)と守田英正(スポルティングCP)と予想。初戦は重くなりがちだったポジショニングだが、しっかりと反省を生かしてピッチ内で修正する力を見せたい。
2列目は右に伊東純也(スタッド・ランス)が継続して入り、左にはゴールも決めた中村敬斗(スタッド・ランス)が続けて起用されると予想する。よりサイドを生かした攻撃に期待。中村は7戦連発なるかに注目が集まる。
そしてトップ下には久保建英(レアル・ソシエダ)と予想。南野拓実(モナコ)も継続して起用したいところだが、ここは久保に違いを見せてもらいたいところ。短い時間でも良さを見せただけに、長い時間のプレーで結果を見せてもらいたい。
1トップには上田綺世(フェイエノールト)が入るとみる。プレスのかけ方もしかし、ボールの受け方、飛び出しと日本のエースとしての期待がかかる男が2戦連発なるか注目だ。
イラク戦は19日(金)の20時30分にキックオフ。DAZNとテレビ朝日で視聴が可能だ。