★森保一監督が考える北朝鮮戦の日本代表メンバーは「コンディションを基準に」、両ウイング不在での戦い方には「表現することが多少違ってくる」
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20日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼2027アジアカップ予選の北朝鮮代表戦に向け、日本代表の森保一監督が前日記者会見に臨み、FWへの期待を語った。
アジアカップ2023では優勝候補筆頭に挙げられながらもベスト8で敗退した日本。
20日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼2027アジアカップ予選の北朝鮮代表戦に向け、日本代表の森保一監督が前日記者会見に臨み、FWへの期待を語った。
アジアカップ2023では優勝候補筆頭に挙げられながらもベスト8で敗退した日本。一方でW杯予選は2連勝スタートを切っており、ここで連勝を収めれば突破が決まることとなる。
直近での対戦は、2017年12月に行われたEAFF E-1サッカー選手権。森保監督になってからは初の対戦となる。
一方で、U-22日本代表はアジア競技大会で対戦。なでしこジャパンはパリ・オリンピックの出場権を懸けて対戦した他、U-20女子代表はAFC U-20女子アジアカップで2度対戦と、このところ両国の対戦は頻繁に起こっている。
試合前日にやっと25名が揃ってトレーニングができた日本代表。選手たちのコンディションが100%になるはずもないが、森保監督はなるべくコンディションを考えてメンバーを決めたいとした。
「コンディションのところは基準になると思いますが、コンディションのところすらハッキリとハードにトレーニングしてどれだけ良いコンディションかというのをデータとして客観的に見るのは難しいと思います」
「その中でも、招集にあたって選手たちのことは現地で、映像で確認して、本人と所属チームのスタッフとコミュニケーションをとって共有しているところはあるので、コンディションが良い選手を起用することが基本だと思います」
「あとは戦術的に対戦相手と噛み合わせた時に、相手のウィークポイントとストロングポイントをどのように抑えて、どのように突いていくかで選手が変わることはあると思います」
色々と想定して臨む今回の北朝鮮戦。日本としてはチームの鍵を握る両ウイングの三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)、伊東純也(スタッド・ランス)が不在。CBの冨安健洋(アーセナル)もおらず、ベストメンバーは組めていない。
戦い方については「基本コンセプトがあるという中で戦うことは変わらないですが、選手が変わればやることは同じでも表現することが多少違ってくると思います」とコメント。「明日の試合でいない選手がいる分、違った戦い方というか、選手個々の力とコンビネーションのところが逆に出せるかなと思っています」と、やり方は変えずとも、実際のプレーは変わってくるだろうとした。
また「ケガだったりアクシデントで招集できない選手については、チームとしても痛いところではあると思いますが、選手たちが一番残念な思いをしていると思うので、まずは選手たちの回復を願っていきたいと思います。日本にはたくさん良い選手がいますし、俺がやってやるという選手もいますし、今の日本のベストと思う選手を招集させてもらっているので、その選手たちが思い切って躍動してくれること、難しい戦いの中で覚悟を持ってファイトしてくれるということ、粘り強く戦うということを表現してくれることを期待したいです」と、今回選ばれた選手の奮起に期待を寄せた。
加えて「戦い方についてはもちろんコンセプトはありますが、状況状況によって色々な戦い方ができるチームが強いと思います。1つのことをやり抜くことも大切だと思いますが、現実的に起こる状況があるので、そこに対応できる、チームとして経験を積んできているので、明日は試合の状況によって戦い方をしっかり選択できるようにしたいと思います」とコメント。ピッチ上での対応力にも期待したいとした。
また、アジアカップ以降初の試合に。色々な意味で注目を集めることになるが、選手たちからも悔しさを感じるとし、しっかりと前進していきたいとした。
「まず、選手たちを見て感じていることは、みんなアジアカップの結果に対して悔しい思いを持って、代表活動に集まってきてくれているなというところはあります」
「雰囲気としてはというよりも、成果も課題も常にアジアカップに負けたから課題があるわけではなく、それまでも課題はあったと思います。いつも通りの成果と課題の振り返りはやって明日の試合、これからの成長に繋げていけるというミーティングや声掛けはしてきました」
「アジアカップで悔しい思いをしたというところでは、選手全員が、参加している選手もそうでない選手も、次に向けてより自分たちがやるべき全てのクオリティに厳しさを持って前進しなければいけないと思ってくれていると思います」
2024年3月20日(水)19:10