U-23日本代表のMF藤田譲瑠チマが、U-23フランス代表との国際親善試合を振り返った。
17日、パリ・オリンピックを前にした最後の調整試合として、U-23日本代表は開催国であるU-23フランス代表と対戦した。
選手の合流がバラバラとなった日本は、16日に全選手が揃い、コンディション面が整わない中でのテストマッチとなった。
開催国で金メダル候補のフランスとの一戦。立ち上がりは押し込まれて何度もチャンスを作られたが、徐々に対応。すると25分に藤尾翔太のプレスバックから三戸舜介がこぼれ球を拾ってヒールで繋ぐと、最後は藤田が落ち着いて流し込んだ。
少ないチャンスをモノにした日本。フランスは圧力をかけつつも、日本がしっかりと守っていく。1点リードで折り返したなか、ハーフタイムで選手を入れ替えると、47分に一瞬の隙を突かれて失点。その後もフランスの攻撃を守る戦いとなるが、1-1の引き分けで終えた。
本大会前最後の試合を終えた藤田は「試合内容で言えば、もっとゲームコントロールしたかったですし、勇気を持ってボールを持つ、もっと激しく行くことは、オリンピックを戦う上では必要だと思います」とコメント。「押し込まれた時間が長かったことで負けなかったことはプラスに捉えて良いと思います」と語り、強豪相手のドローはポジティブに捉えているとした。
先制ゴールを決めた藤田だが、ゴールについては「少ないチャンスの中で決めきれたのは良かったですが、もっと中盤の選手としてチャンスメイクを増やしていきたいと思います」と、攻撃面でもう少し貢献したかったとした。
一方で、守勢となった中でアンカーとしてフル出場。「簡単に間につけられるシーン、簡単に裏に出されるシーンはかなり多かったので、自分を中心に話してやっていければと思います」と、相手の攻撃への対応を精査したいとした。
残り1週間で開幕するパリ五輪。「まずはしっかり体を休めて、初戦のパラグアイ戦に向けて準備できればと思います」と、残り期間の準備をしたいとコメント。「優勝目指して1人1人が全力を出してチームのために戦えれば結果が出ると思うので、しっかりと突き詰めてやっていきたいです」と、金メダルを目指して戦うと改めて意気込んだ。
【動画】U-23日本代表、開催国のフランス相手に1-1のドロー