2026年北中米ワールドカップへ向けたアジア最終予選で無失点、3連勝と最高のスタートを切っている日本代表。第4戦で迎えるのは、ライバルでもあるオーストラリア代表だ。
日本はアウェイでのサウジアラビア代表戦を0-2で勝利。史上初のアウェイでのゴールを奪い、初勝利を収めた。これまでの歴史を塗り替えているだけに、今の強さは本物と言って良い。新たなステージに上がったとも言えるだろう。
そんな中で迎えるのはオーストラリア。4連勝を収めれば、ライバルに大きな差をつけることとなり、W杯に1つ近づくことになる。
◆充実感のある戦いを継続し4連勝へ
©︎超ワールドサッカー
最終予選の最大の難所とも思われていたアウェイでのサウジアラビア戦で勝利した日本。予選3連勝を収めるとともに、無失点を継続したことも大きな自信となったはずだ。
[3-4-2-1]のシステムで継続して戦う中、サウジアラビアにボールを握られる時間も長かったが、守備はしっかりと対応。攻撃面でも相手を揺さぶってゴールを奪うなど、成長が見て取れる。
試合中には4バックにも変更するなど、相手の出方にしっかりと対応しつつ、自分たちの強みをそのまま出していた日本。森保一監督は「メンタルの準備をしっかりとしなければいけない」と4連勝に向けての準備を続けていると意気込んだ。
オーストラリアは3バックを採用しておりミラーゲームになる可能性も。しっかりと選手たちの対応力も重要になる戦いとなるが、遠藤航が体調不良で前日練習を欠席。回復具合も気になるところだが、チーム一丸で勝利を目指すことになる。
◆首位に挑む2位の戦い、新体制2戦目
Getty Images
9月の戦いを受けてグレアム・アーノルド監督を解任したオーストラリア。トニー・ポポヴィッチ監督がこの10月から指揮を執り、まずはホームで中国代表相手に勝利を収めた。
2位に浮上したオーストラリアは、当然日本に勝利することを目指して来日。「勝てるという自信があるし、明日は勝ち点3を取る」とポポヴィッチ監督は意気込みを語った。
森保監督とはサンフレッチェ広島時代のチームメイト。指導者になってからもお互いの関係は続いている。共に特徴は把握している中で、どのように相手を上回るか。オーストラリアも日本に合わせて戦い方を変えてくることが予想されるが、指揮官同士の読み合いも注目が集まる。
◆予想スタメン[3-4-2-1]
©︎超ワールドサッカー
GK:鈴木彩艶
DF:板倉滉、谷口彰悟、町田浩樹
MF:堂安律、田中碧、守田英正、三笘薫
MF:久保建英、南野拓実
FW:上田綺世
監督:森保一
最終予選はあまり大きなメンバー変更を行っていない森保監督。サウジアラビア戦からも大きな変化はないと予想する。
[3-4-2-1]は当然継続し、GKには3試合連続クリーンシート中の鈴木彩艶(パルマ)が起用されるだろう。サウジアラビア戦では阿波谷というシーンを反応の早さでセーブ。正守護神らしさが出てきている。
最終ラインも変更する必要はないだろう。板倉滉(ボルシアMG)、谷口彰悟(シント=トロイデン)、町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)の3枚が並ぶだろう。今まで以上に高さの勝負が多くなることが予想されるが、しっかりとアグレッシブな守備を見せ続け、4戦連続クリーンシートを達成したい。
中盤は、前述の通り遠藤航(リバプール)が試合直前で体調不良となってしまったため、出場は難しいと予想。代役となるのは田中碧(リーズ・ユナイテッド)と予想する。相棒は当然守田英正(スポルティングCP)。前回の最終予選とは役割が異なるが、よく知る2人のコンビは盤石と考えて良いだろう。
ウイングバックも右に堂安律(フライブルク)、左に三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)が入ると予想する。違う特徴を持つ両者がオーストラリアの守備をどう翻弄するか。サウジアラビア戦の先制ゴールのように、ウイングバック同士の関係で崩す姿に期待したい。
シャドーにはサウジアラビア戦に続いて南野拓実(モナコ)が起用され、相棒は久保建英(レアル・ソシエダ)と予想する。短い時間の出場だったが、クラブでの調子の良さは誰もが知るところ。堂安との右サイドでのコンビネーションも注目だ。
1トップは上田綺世(フェイエノールト)になるだろう。サウジアラビア戦で見せた体の強さ、キープ力は大きな武器。2列目以降の選手を自由に動かすためにも、屈強な相手DF陣の前で体を張る上田は容易に想像できる。当然ゴールも期待値が高く、ホームのファンをゴールで喜ばせてもらいたい。
日本は4連勝で大きくリードを奪うことができるのか。オーストラリア代表戦は15日(火)の19時35分にキックオフ。テレビ朝日系列で地上波全国生中継、インターネットでは「DAZN」がライブ配信する。