★悲しみを乗り越えCLベスト8進出を目指すバルセロナ、フリック監督「彼のためにプレーし、彼のために勝つことがとても重要」
バルセロナのハンジ・フリック監督が、チームドクターの突然の訃報から中2日で行われるベンフィカ戦に向けて、チームが戦える状況にあると主張した。スペイン『ムンド・デポルティボ』が会見コメントを伝えている。
バルセロナのハンジ・フリック監督が、チームドクターの突然の訃報から中2日で行われるベンフィカ戦に向けて、チームが戦える状況にあると主張した。スペイン『ムンド・デポルティボ』が会見コメントを伝えている。
4日にアウェイで行われたチャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16・1stレグのベンフィカ戦では、DFパウ・クバルシの前半退場がありながらも、FWハフィーニャのゴールを守り抜いて1-0の先勝を収めたバルセロナ。
しかし、クラブは8日に突然の悲しい報せを受け取ることになった。ラ・リーガ第27節のオサスナとのホームゲームの直前に滞在先のホテルでクラブのメディカルスタッフであるカルレス・ミニャロ・ガルシア医師(享年40)が体調を崩して急逝。
この訃報を受け、選手たちはオサスナ戦でのプレーが不可能だと主張し、試合開始20分前に延期が発表されていた。
その後、クラブでは欧州サッカー連盟(UEFA)に対して、通常は選手1名の出席が義務付けられる前日の公式会見免除を要請し、これが受理された。さらに、11日の午前に行われた同医師の葬儀には選手数名が参列した。
今回の前日会見に一人で出席したフリック監督は、会見の冒頭でミニャロ医師との突然の別れに言及。クラブ全体が悲しみにくれていることを認めながらも、愛する仲間のために勝利を捧げる準備はできていると語った。
「チームはこの状況をうまくコントロールしていると思う。試合に非常に集中している。リスボンでの1stレグの後、これはまだ最初の試合だとすでに言った」
「我々にとって大きな損失だ。彼は素晴らしい人物であり、素晴らしい医師だった。チームとクラブにとって信じられないほどの存在だった。リカルドと作り上げたチームにとって、彼は我々の成功のパズルのピースだった」
「彼がいなくなるのは寂しいが、人生とはそういうものだ。彼のためにプレーしたいし、この状況では彼のために勝つことがとても重要だ。我々はその準備ができている。我々は続けなければならない。それが我々の仕事だ。これはクラブにとって重要な状況であり、我々はうまくやりたい」
「我々としては、まだ2ndレグが残っており、誰も仕事が終わったとは思っていない。明日は正しい姿勢で臨みたいと思うし、それが必要だ」
また、リーグフェーズの対戦では5-4、前回対戦は1-0といずれも勝利を収めながらも、相手のハイプレスや徹底したラインブレイクに苦しめられたバルセロナ。2ndレグに向けてドイツ人指揮官は対戦相手の異なるアプローチの可能性は低いと考え、ポジショナルプレーが勝敗のカギを握ると語った。
「彼らはハイプレスに慣れていて、ほぼすべての試合でそれをやっている。チャンピオンズリーグではアウェイでも非常に良い成績を残している」
「彼らは自分たちのプレーの仕方を明確に理解していると思うし、我々もそれをどうやるかわかっている。サプライズはないと思う」
「すべてはポジショニング次第だ。攻撃でも守備でも、ボールをうまく保持できれば大いに役立つ。ボールを持っていないときのポジショニングも重要だ。我々は毎回それについて話し合っているし、明日はそれをうまくやりたい」
2025年3月11日(火)19:36