★エンソ決勝弾守り抜いたチェルシーがスパーズに2季連続シーズンダブル! 熾烈CL出場権争いで4位キープ【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第30節、チェルシーvsトッテナム・ホットスパーが3日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが1-0で勝利した。

現在、4位のチェルシーはインターナショナルマッチウィーク前に行われた前節、アーセナルとのダービーで0-1の敗戦。

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プレミアリーグ第30節、チェルシーvsトッテナム・ホットスパーが3日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが1-0で勝利した。

現在、4位のチェルシーはインターナショナルマッチウィーク前に行われた前節、アーセナルとのダービーで0-1の敗戦。公式戦連勝が「4」でストップした。ライバルクラブの取りこぼしによって4位死守となったが、依然として厳しいチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いに身を置く。そんななか、勝ち点3必須となった2戦連続のダービーマッチでは先発4人を変更。負傷のフォファナの代役にチャロバーを起用したほか、リース・ジェームズ、バディアシル、エンクンクに代えてグスト、ジャクソン、パーマーを起用した。

一方、前節はフルアムに0-2で敗れてリーグ3戦未勝利となった14位のスパーズ。残りシーズンの目標はヨーロッパリーグ(EL)制覇一本に定められているが、リーグ戦でのこれ以上の低迷は許されない。リーグ4戦ぶりの白星を目指した鬼門でのダービーでは先発5人を変更。ベン・デイビス、ビスマ、グレイ、テル、ブレナン・ジョンソンに代えてファン・デ・フェン、ベリヴァル、マディソン、ソン・フンミン、オドベールを起用した。

ミッドウィーク開催のロンドン・ダービーは立ち上がりからオープンな展開に。開始1分にはチャロバーのロングフィードで一気に背後を取ったジャクソンにいきなりのビッグチャンス。ボックス内に抜け出してGKヴィカーリオ、DFファン・デ・フェンと続けて一対一も、ここはファインセーブと右ポストに阻まれた。

以降はトランジションが強調される展開のなか、パーマーを起点に効果的にアンカー脇やサイドバックの背後を使って攻撃をスピードアップしたチェルシーが攻勢を仕掛ける。7分にはグストのミドルシュート、14分にはセットプレーの二次攻撃からジャクソンの反転シュートとフィニッシュへ繋げていく。

以降は展開が落ち着いてホームチームがボールを握って押し込む形に。遅攻では決定機には至らずも、カイセドやジャクソンを起点に一対一のデュエルで優位に立つと、29分にはDF2枚を振り切ったジャクソンの右足シュートで際どい場面も作り出す。

前半半ばから終盤にかけてはスパーズもカウンターから左サイドのソン・フンミン、ウドジェを起点にクロスから際どい場面を作るなど、イーブンの展開に戻していく。その後、前半終了間際の44分にはペドロ・ネトの正確な右クロスからボックス左でフリーとなったサンチョにビッグチャンスが舞い込むが、枠の右を狙ったシュートはGKヴィカーリオの驚異的なワンハンドセーブにはじき出されて先制点とはならず。

ロメロとコルウィルの小競り合いをきっかけにダービーらしい両軍ヒートアップの場面もあったが、ホームチームペースの試合はゴールレスで後半に突入。

後半もパーマーの鋭い左足シュートでGKヴィカーリオに好守を強いる良い入りを見せると、立ち上がりにゴールをこじ開けた。50分、押し込んだ流れから左に流れてボールを持ったパーマーが左足インスウィングの正確なクロスを上げると、タイミング良くゴール前に飛び込んだエンソ・フェルナンデスがドンピシャのヘディングシュートをゴール左へ突き刺した。

幸先よくリードを手にして勢いづくブルーズは、さらに56分にもゴールネットを揺らす。相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーのペドロ・ネトがゴール前に正確なボールを入れると、コルウィルが相手DFと競ったこぼれに反応したカイセドがペナルティアーク付近から強烈な右足ボレーシュートをゴール右隅に突き刺す。だが、VARの介入によってコルウィルのオフサイドと判定され、ゴールは取り消しに。

VARに救われて連続失点を回避したスパーズは64分、ベリヴァル、オドベールを下げてサール、ブレナン・ジョンソンを同時投入。これに対してチェルシーはサンチョを下げてマドゥエケを投入した。

一連の交代でゲームに変化が出始めると、69分にはスパーズが高い位置でのボール奪取からサールがボックス手前右からGKの前でバウンドさせる鋭いミドルシュートでゴールネットを揺らす。だが、ボール奪取の際のサールとカイセドの接触プレーに関してオンフィールド・レビューが行われると、サールのファウルを取られてこちらもゴール取り消しに。

後半終盤にかけて一進一退の攻防が続くなか、チェルシーは前線のジャクソンやパーマーを下げてリース・ジェームズ、アダラビオヨを投入し、[5-4-1]の守備的な陣形で完全に逃げ切り態勢に入る。これに対して、スパーズはテルやペドロ・ポロの投入でスペンスをセンターバックに配置換えする攻撃的な布陣でゴールを目指す。

89分にはソランケのスルーパスで右のスペースに飛び出したジョンソンの折り返しからファーに飛び込んだソン・フンミンにビッグチャンスが舞い込むが、懸命に左足を伸ばして当てて枠に飛ばしたシュートはGKサンチェスのビッグセーブに阻まれた。

2度の長いVARによって12分が加えられた後半アディショナルタイムは守るチェルシー、攻めるスパーズという構図となったが、最後まで緩みを見せずに守り切ったホームチームが1-0でゲームをクローズした。

この結果、現状の順位と圧倒的なホームでのダービー戦績通りに勝ち切ったチェルシーが2シーズン連続のシーズンダブルで4位キープに成功。敗れたスパーズはリーグ連敗で4戦未勝利に。

チェルシー 1-0 トッテナム
【チェルシー】
エンソ・フェルナンデス(後5)

【動画】パーマー演出のエンソの決勝点!



2025年4月4日(金)6:12

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