頂点を目指して争った男たちは、互いを称えた。
13日、カタール・ワールドカップ(W杯)準決勝でアルゼンチン代表とクロアチア代表が対戦した。
1986年のメキシコ大会以来、36年ぶりの優勝を目指すアルゼンチンと、2大会連続決勝を目指し初優勝を目指すクロアチアの一戦。互いに頂点を目指す中、試合は前半にリオネル・メッシのPKとフリアン・アルバレスがカウンターからネットを揺らし、2-0とアルゼンチンがリードする。
さらに、後半にはメッシのドリブル突破からアルバレスがダメ押しの3点目。クロアチアは見せ場を作れずに敗退。アルゼンチンが決勝に駒を進めた。
試合後には、両チームの選手たちが抱き合う姿が。レアル・マドリーでチームメイトだったアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアがクロアチア代表MFルカ・モドリッチと抱き合うと、エミリアーノ・マルティネスとドミニク・リヴァコビッチの両守護神も抱擁した。
また、インテルでチームメイトだったラウタロ・マルティネスとイバン・ペリシッチも抱擁するなど、両チームが互いを称え合う姿がいろいろな場所で見られた。
これにはファンも「互いにリスペクトしあっている」、「クロアチアは最後までリスペクトしてくれた。だからそれを返す」、「クロアチアは尊敬に値する」、「ブラーボ」とコメントが寄せられた。
アルゼンチンは準々決勝で対戦したオランダ代表と試合後に一悶着。オランダは、試合前から試合中、試合後とアルゼンチンを挑発するような態度を見せていたこともあり、勝利したアルゼンチンの選手たちのフラストレーションが試合後に一気に爆発していた。
一方で、クロアチアは敬意を表し続け、敗れてもなお称える行為。アルゼンチンもそれにはしっかりと応えるという意見が多く、オランダ戦は相手のせいだったという見方が強いようだ。
【写真】激闘を終えたアルゼンチンとクロアチアの選手たちがハグで称え合う、オランダ戦とは大違いと話題