★「凄く責任感がある」日本代表初招集のMF三笘薫、思いは1つ「日本のために戦うことが大事」

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10日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表メンバーが全員集合。11日のベトナム代表戦に向けて公式トレーニングに臨む。

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10日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表メンバーが全員集合。11日のベトナム代表戦に向けて公式トレーニングに臨む。

チャーター機のトラブルによる遅れにより、11名のヨーロッパ組の選手の到着が遅れ、9日の夜に合流。全員がPCR検査で陰性となり、試合前日のトレーニングを行えるようになった。

翌日に試合を控え、ロイヤス・ユニオン・サン=ジロワーズのMF三笘薫がオンラインでのメディア取材に応対。初招集を受けたことの心境を語った。

「初めて呼ばれることで嬉しい気持ちと、最終予選の厳しい戦いの中での招集なので、凄く責任感があると思います」

今シーズンは川崎フロンターレでプレーしていた中、東京オリンピックを終えてプレミアリーグのブライトン&ホーヴ・アルビオンへと完全移籍。労働許可証の関係でプレーができないことから、ベルギーのサン=ジロワーズへとレンタル移籍した。

初の海外でのプレーについては「日本でやっていたプレースタイルを継続してやれていることは1つ良かった点です」と語り、自身に足りないことについては「守備やフィジカルの部分が足りないと思います」と課題を口にした。

現在はウイングバックでプレーし、先発出場の機会を得ている三笘。「試合に出るためにWBというポジションが最適だったというのもありますし、そこでどれだけチームの力になれるかが試されています」とコメント。「常にチームの勝利に貢献できるようなプレーを心がけています」と、ポジションがどこであっても、チームのためにプレーすることを意識していると明かした。

今回初招集となった日本代表でのプレーについては「どんなプレーでも日本の勝利に貢献できればと思っていますし、試合に出られるかどうかもわからないので、しっかりチームの力になれればと思います」と意識は変わらないとのこと。ベトナム代表相手には「自分は出るとしたらサイドハーフかウイングだと思うので、自分の仕掛けでボックスに入ったり、スルーパスでアシストしたりはやらなければいけないと思います」と、攻撃面で違いを作りたいと意気込んだ。

そのベトナムだが、5バックでスペースを消してくる可能性が高い。その攻略については「相手が引くことが多いかもしれないので、裏のスペースというよりは、一瞬マークを外してスペースを作ってワンツーで抜けたり、ミドルシュート、そこを演出したり、サイドからえぐれば引いていても関係ないと思うので、そこを意識したいです」と、しっかりとプランを持っているようだ。

また2018年にはアジア大会でベトナム代表と対戦しているがその当時の印象については「ベトナムの印象はアジリティが高く技術の選手が多く、日本の選手と似た特徴があります」と語り、個々の特徴があるという印象のようだ。

国際大会としては東京オリンピックを経験している三笘。今回初招集となったA代表についての意識についての違いについては「オリンピックの時も、今回のA代表も、チームの勝利に貢献することは変わりないですし、海外組と国内組が変わっただけで、選手としても能力としても大して変わっていないので、チームのために戦うことが求められます」と、あくまでもチームのためにプレーすることを強調。「成長してきたことを発揮する場ではなく、日本のために戦うことが大事なので、力を合わせることが大事だと思います」と、自身を見せるためではないと語った。

これまで、日本代表に入るにはまだ力が足りないと語ってきた三笘。しかし、「海外で活躍する選手が増えて、その選手が代表に入ることが多く、その流れから僕も海外に行って、少し活躍して選ばれました」とコメント。「まだ数カ月ですが行って良かったと思います」と招集に繋がったことはプラスだとしながら「能力としてはA代表でプレーしてどうなるかわからないですし、現在地も試合をしなければわからないので、明日以降の結果によります」と、自分の力がどうなのかはわからないとした。それでも「昔から目指してきた舞台なので、しっかりと悔いのないプレーをしたいと思います」と、ピッチに立った際には良いものを見せたいと意気込んだ。

初の海外挑戦。当初は途中出場が多かったが、カップ戦で結果を残すと、リーグ戦でも途中出場からハットトリックを達成するなど結果を出し、スタメンに上り詰めた。

好調を維持しリーグで首位に立つチームでも重要な役割を担っている三笘。チームへ溶け込むためにしたことについては「まずは自分のプレーをどういうプレーヤーなのかを認めさせて、分かってもらわなければいけないので、練習からアピールするようにしていましたし、1人1人のプレーを観察して、どういったプレーが最適かを考えていました」と自分をアピールするとともに、周りに合わせるために味方を知ることの努力もしたという。ただ、「試合で結果を出さないといけないので、最初はもがきながらやっていました」と、シーズン当初は苦しみもあったようだ。

しかし、その中でも自身には変化があったとのこと。「日本の時はコミュニケーションがやりやすく、ある程度わかってくれる選手が多かったので、わかってくれたりコミュニケーション取らなくても認めてくれることはありました」と日本ではそこまでの努力は必要なかったというが、ベルギーでは「外国人で誰かわからないような選手だったので、わかってもらうために監督、コーチングスタッフに認められるプレーをしなければいけないです。トレーニングから100%を出して、徐々に出場機会を得られたと思います」とトレーニングからの努力とアピールがしっかりできたと語った。

そでも今は「スタートの頃の気持ちに戻り、サバイバルではないですが、また一からやろうというメンタルでやっています」と、スタメンになっても当初の気持ちを忘れないようにしようとしていると明かした。

またJリーグとベルギーリーグは「サッカー自体が全く違います」と語り、「スペースの多さとフィジカルの強さ、技術の差が全く違うので比べるのは難しいです」と比較はできないとのこと。ただ、移籍の目的は「足りないと思っているところを成長させるために行ったので、比較というよりはそれぞれのリーグに強みと弱みがあります。スピードとフィジカルが非常にタフなリーグです」と印象を語った。

2021年11月10日(水)14:22

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