鹿島アントラーズに所属するブラジル人FWエヴェラウドのスーパーゴールが、7月の「明治安田生命J1リーグ KONAMI月間ベストゴール」を受賞した。
そのゴールが決まったのは、7月6日に行われた第20節の鹿島アントラーズvsセレッソ大阪の一戦。逆転に次ぐ逆転で、鹿島が2-3と1点ビハインドで迎えた89分のことだった。
66分からピッチに入ったエヴェラウドは、ディフェンスラインからのロングボールをFW鈴木優磨が頭で落としたボールに反応。ボックス左で高く浮いたボールを右足オーバーヘッドに持ち込むと、相手GKの頭上を越えてそのままゴール右に吸い込まれた。
6月にケガから復帰したエヴェラウドは前節の柏レイソル戦で待望の今季初ゴールを決めており、復活の2試合連続弾でチームに勝ち点をもたらしていた。
エヴェラウドはこのアクロバティックなゴールについて、幼少期からの遊びが功を奏したとし、残りシーズンへの抱負も語っている。
「子どもの頃から遊びでボールが浮いた時にオーバーヘッドをしていたことが体に染みついていたので、(あの場面では)自然にできたプレーでした。自分のキャリアの中でオーバーヘッドは何本か決めていますが、おそらくあのゴールは一番きれいなゴールだと思います」
「今シーズンの残りの戦いに向け、選手全員が目指すべきゴールをしっかりと意識して取り組めば、タイトルを手にすることができると思います。皆さんが期待をしている結果を出すため、全身全霊をかけて戦っていきます」
◆Jリーグ選考委員会による総評
窪田慎二委員
「『あの角度から』『あの体勢から』のオーバーヘッドでのゴール。その技術も素晴らしいが、ゴールへの執着心や勝利への執念を強く感じるゴールであった」
宮本恒靖委員
「見る者を驚嘆させるゴール。100回トライしても入らないようなシュートをねじ込んだ」
柱谷幸一委員
「ゴールまでの距離かかなりある中でのバイシクルシュート。どんな体勢でも常にゴールを揺らすストライカーらしいスーパーゴール」
北條聡委員
「見る者の度肝を抜いた超絶の"ビシクレタ"。ボールを浮かせて守備者の頭上を破るシャペウから軽やかに宙を舞った傑作。しかも角度のないところから逆サイドへねじ込んだ」
寺嶋朋也委員
「想像を超えるアメージングなオーバーヘッド。ストライカーは背中でゴールを見る」
【動画】鹿島FWエヴェラウドの驚愕オーバーヘッド