日本代表のMF久保建英(レアル・ソシエダ)が、チュニジア代表戦を振り返った。
17日、キリンチャレンジカップ2023で日本はチュニジアとノエビアスタジアム神戸で対戦した。
2022年6月には0-3で敗れた相手。1年越しのリベンジを目指した中で、日本は[4-2-3-1]のシステムで臨み、トップ下で先発出場を果たした。
右サイドを主戦場としながらも、中央で起用された久保。カナダ代表戦はケガもあり欠場した中で、左のMF旗手怜央(セルティック)、右のMF伊東純也(スタッド・ランス)とポジションを入れ替えながら攻撃を牽引した。
久保はFW古橋亨梧(セルティック)の先制点に繋がる粘りを見せると、後半にはドリブル突破からのクロスで伊東のゴールをアシストし、2ゴールに絡んで2-0の勝利に貢献していた。
試合を振り返り「ちょっと上手くいっているようで、上手くいっていなかったので、無闇矢鱈にサイドを変えたくなくて」とプレーを語り、「両サイドに特徴ある選手がいたので、僕があまり入らない方が良くないなと思ったんですが、旗手選手が中に入り気味だったのと、伊東選手が張っていたので、ちょっと右に寄ろうかなと思いました」とポジションを移動していた理由を明かした。
また、「前半20分ぐらいまでは落ちすぎたかなと思いましたけど、上手く中でボールを受けてチャンスを作り出していたので、個人としてもチームとしてもできたかなと思います」と語り、自身のパフォーマンスには一定の手応えを感じているようだ。
左では旗手に加えてDF中山雄太(ハダースフィールド・タウン)とも良い連係を見せていた。
「2人とも似たようなタイプで、連係・連動が凄く上手いコンビだったので、僕が入ることでチャンスになるかなと思いました。2人で剥がせそうだった時は僕はサポートという感じでした」
「逆は伊東選手の個があったので、僕が変に行く必要もないかなと思って、行く時は行く、行かない時は行かないと決めて、伊東選手のスピードを生かしてもらいたかったです」
試合前日には直接FKでのゴールについても語っていた久保。この試合では2度のチャンスがあったが、ゴールには繋がらなかった。
「1本目は(壁が)飛ぶとわかっていたので、コースがちょっと甘かったです。誰か壁に立たせるべきでした。GKからは丸見えでしたね」
「2本目は練習と同じコースに行ったんですが、ちょっと遠かったのでボールを一歩前に置いたのでちょっと壁に当たったかな」
チャンスに多く絡み、攻撃を牽引したことは間違いない久保だが、ゴールはやはり遠い。そんな中で、試合終盤には自ら交代を要求しDF橋岡大樹(シント=トロイデン)と交代した。
久保は状態について「ちょっと元々ケガ持ちで来ていたので、1試合目は回避しました。途中から張ってきて無理するところじゃないなと思いました。左の腿裏ですね。特に問題はないです」とコメント。違和感はあったものの、大きなケガなどではないという。
交代は名波浩コーチに伝えていたが、「試合前から何かあれば言えよとコミュニケーションは取っていて、後5分くらいいけるなと」と、状態をしっかりと見極められていたようだ。
途中からトップ下に入ったMF南野拓実(モナコ)とは息のあったプレーを見せており、惜しいチャンスも実際に生んでいた。
「個人的には張りがなければ南野選手とプレーしたかったですけど、無理するところじゃないなと。お役御免かなと思いました」
引き際を見極めた久保。改めてチャンスを作りながらもゴールがなかったことについては「点が取れたと思うので悔しいですけど、2点とも絡めたのは凄くポジティブかなと」と語り、ゴールを演出するプレーができたことに満足感もあるようだ。
【動画】久保建英のドリブル突破から伊東純也のダイレクトシュートで追加点!!