レアル・ソシエダのイマノル・アルグアシル監督が、改めて日本代表MF久保建英が見せたゴールセレブレーションについて語った。スペイン『アス』が伝えた。
24日、ラ・リーガ第2節でソシエダはエスパニョールと対戦。開幕戦ではラージョ・バジェカーノ相手に敗れたソシエダだったが、今季初勝利を目指すエスパニョール戦では、久保はベンチスタートとなりスタメンを外れた。
昇格組との対戦となったソシエダは、立ち上がりから一進一退の攻防が続く中、ゴールがなかなか生まれない。すると久保は66分に途中出場。右サイドで活性化した中、80分にボックス右でパスを受けた久保は、ブリアン・オリバンと対峙すると、相手との間合いを測って抜きにかかると、そのままボックス内右に侵入し左足でしっかりと蹴り込んだ。
圧巻のゴールを記録した久保。ゴール後には、いつものようなセレブレーションではなく、どこか怒りもこもったような表情に見え、耳に手を当てて、自身のユニフォームの名前を見せつける行動をしていた。
憶測の域は越えないが、チームメイトのスペイン代表MFマルティン・スビメンディは「顔をしかめていた」と久保が先発を外れた際の状況を語り、少なからず不満があった様子を伝えており、怒りのパフォーマンスではないかとされていた。
イマノル監督は試合後には「おそらく、彼は誰かに捧げたのかもしれない」と、スタンドの誰かに向けてのものではないかとコメント。27日に行われた記者会見では、改めてコメントし、謝罪があったと言及。ただ、先発できない選手、プレーができない選手には一定の怒りを持ってほしいと語った。
「彼が途中出場になったことで怒っていると誰かが言ったのかな? 彼もベンチに残った他の選手たちと同様に、当然のことながら怒っていただろう」
「でも、セレブレーションは私のためではないし、よければ彼に聞いてみてほしい。彼はセレブレーションで間違いを犯し、ドレッシングルームでは謝罪してきた。ただ、そうするべきではなかった」
「彼は十分に怒りがあり、ピッチに出たら上手くやってくれるほどだった」
「時々、知らず知らずのうちに喋りすぎてしまう人もいる。彼のチームに対する献身は常に素晴らしいものだった」
「彼はスタメンいならないのが嫌だったようだが、他のチームメイト以上には怒っていなかった。我々は常に、プレーできなかったことに対して、それ相応の怒りを持ってもらいたいと思っている」
【動画】衝撃の決勝弾! 物議醸した久保建英のゴールパフォーマンス