★「守備の方はパーフェクトに近い」J1開幕戦で東京Vにリベンジの清水、秋葉忠宏監督は決勝点挙げた北川航也の起用に「2023シーズンのストーリーが…」
清水エスパルスの秋葉忠宏監督が、J1開幕戦の勝利を振り返った。
昨シーズンのJ2リーグを制し、2022シーズン以来のJ1復帰を果たした清水。
清水エスパルスの秋葉忠宏監督が、J1開幕戦の勝利を振り返った。
昨シーズンのJ2リーグを制し、2022シーズン以来のJ1復帰を果たした清水。16日にはJ1開幕節を迎え、国立競技場で東京ヴェルディと対戦した。
2023シーズンのJ1昇格プレーオフ決勝を戦った因縁の相手でもあるなか、40分にはDF高木践が右サイドを抜け出し、クロスにFW北川航也が合わせて先制。この1点を最後まで守り抜き、東京V相手にリベンジを果たすと同時に開幕戦白星を手にした。
完封に成功した秋葉監督。試合後には「我々には2023シーズンまでのストーリーがあるなかで…」と前置きしつつ、勝利を喜んだ。
「サポーター・ファミリーとともに、このヴェルディさん相手に、聖地国立で、いろんなストーリーがあるなかでしっかりと勝ちきってみせた」
「同じ轍を踏まずに、一分の隙も見せず勝ちきってみせた。この選手のタフさ、精神力、ここまで鍛え上げたスタッフを含めて、我々にとっては非常に価値のある、非常に意味のある試合だったなと思います」
また、内容も振り返り「1つのビッグセーブを含め、守備の方はパーフェクトに近い形」とチームのパフォーマン
スを称賛。一方で、追加点を奪えなかった攻撃面の課題も口にしている。
「アタックの方は我々らしくもっとゴールに迫ってシュートを打つ、もっとたくさん点を取る。もちろん開幕で贅沢は言えませんが、守備のところが見せられただけに、アタックのところは改善する余地があるなと思っています」
「もっともっと我々らしく3点、4点、5点取る。そして失点をしない。そういうフットボールを2年間かけてやってきていますので、来週の新潟とのホームゲームで思いっきりやる」
「我々の聖地はアイスタ(IAIスタジアム日本平)ですから、さらに攻守に磨きをかけて、オレンジで一色になるスタジアムで連勝できるように。また1週間素晴らしい準備をして、一分の隙も見せることなく、あと37試合戦えるようにやっていきたいと思います」
さらに、具体的な改善点については、「シュートシーンが少なかった」「背後にもっと行けるんじゃないかと思っていた」とのこと。選手の攻撃性能を最大限活かしたいとも語った。
「あとは仕掛けるシーン。我々だったらもっと出せると思います。能力が高い選手、特長のある選手がいますから、もっともっとストロングを活かさせるというところ」
「縦パスも入っていましたし、(ピッチの)半分はある程度すんなり越えていましたから、いかにもう一度揺さぶるかというところ。少し縦に急ぎすぎたり、もう一個深く入っていくというところが足りなかったので、揺さぶりと深く入っていくところは、また少し修正をかけたいなと思っています」
また、1トップにはドウグラス・タンキや新戦力のアフメド・アフメドフではなく、北川航也を選んだ指揮官。結果的に決勝ゴールを挙げる活躍を見せたが、心情的な背景もあったと明かしている。
「なかなか選手には言いづらいですけど、2023シーズンのストーリーがありましたから、あの悔しい思いをした選手たちがやってくれるのではないかという思いがありました」
「いろんなことを淘汰して考えたなか、もちろんタンキとかアフメドがスタートということも考えられましたけど、いろんなことをトータル的に考えた」
「もちろん感情的な部分だけではなくて、トレーニングの姿勢だとか、トレーニングのパフォーマンスなど、いろいろなものを考えた。90分間どうマネジメントするのか、その後の交代カードは誰が効くのか、誰を嫌がるのか、ビハインドの時、勝っている時。いろんなことを想定したなかで、北川航也がキャプテンであり、ベストだなと思いましたから、航也で思い切ってスタートしました」
一方、秋葉監督はこれがJ1で初の指揮。「全く自分自身心配はしていなかった」と心境を明かし、初勝利を喜んでいる。
「口だけにならずに、証明できて、1つ勝つことができた。これでみなさんに悪いことを言われなくなると思いますので、また頑張っていきたいなと思います」
【動画】しっかり走り込んだ北川航也の一撃!
2025年2月16日(日)20:12