★アンチェロッティ監督、シティとの2ndレグへ初戦勝利のアドバンテージ考慮も「目標は1週間前と同じ試合をすること」
レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督はラウンド16進出を懸けたマンチェスター・シティとのリターンマッチに向け、幾つかの課題は修正しながらも「目標は1週間前と同じ試合をすること」と同様のアプローチで臨む考えだ。
マドリーは、11日にアウェイで行われたシティとのチャンピオンズリーグ(CL)のノックアウトフェーズ・プレーオフ1stレグを3-2の逆転勝利。
レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督はラウンド16進出を懸けたマンチェスター・シティとのリターンマッチに向け、幾つかの課題は修正しながらも「目標は1週間前と同じ試合をすること」と同様のアプローチで臨む考えだ。
マドリーは、11日にアウェイで行われたシティとのチャンピオンズリーグ(CL)のノックアウトフェーズ・プレーオフ1stレグを3-2の逆転勝利。大きなアドバンテージを得てサンティアゴ・ベルナベウで行われる19日の2ndレグを迎えることになった。
その大一番に向けた公式会見に出席したイタリア人指揮官は「面白くて複雑で挑戦的な試合になるはずだ」と展望を語った。クラブ公式サイトが会見コメントを伝えている。
「面白くて複雑で挑戦的な試合になるはずだ。我々は万全の準備をしてきたし、自分たちを助けてくれるプレーヤーを復帰させたい。1週間前と同じように試合に臨むつもりだが、90分ですべてを賭けるこのタイプの試合の難しさを考慮する」
「(1stレグ終了後に)グアルディオラ監督は、自分が勝ち進む可能性が1%もないと話していたようだが、本当にそう考えているとは思わない。明日の試合前に聞いてみるつもりだが、彼はもっと勝てると考えている。当然だ。我々は99%の勝率があるとは思っていないが、わずかなアドバンテージがある。この機会を捉えて、好成績を収めた1stレグと同じ試合をしようと努めなければならない」
最新のチームニュースに関しては、「まだ準備ができていない」と招集メンバー入りしたDFルーカス・バスケスに懸念があるとしながらも、DFアントニオ・リュディガーの復帰を明言している。
「(明日のスタメンに)何の疑いもないし、疑いは払拭された。リュディガーは先発でプレーできるし、チュアメニはピボーテ、アセンシオはセンターバックでプレーできる。バルベルデは今日トレーニングをし調子も良いが、様子を見なければならない。オサスナ戦で負傷したため、回復に1日余分に時間がある。ただ、アセンシオは右サイドバックでもプレーできる」
自身も「わずかなアドバンテージ」と表現した1stレグの勝利はチームの戦いに落ち着きを与える一方、受け身になりすぎると、逆にネガティブに作用する可能性もある。
その点について百戦錬磨の指揮官は「修正は困難だ」と非常に正直な考えを語っている。
「これは心理的な問題であり、何度も起きているので考慮に入れているが、修正は困難でだ。自分のプレーヤーに、我々はアドバンテージがないから、0-0のように試合に臨まなければならないと伝えることはできるが、それは愚かなことで、誰も信じてくれない。客観的な事実は、我々が3ゴールを決め、シティが2ゴールを決めたということだ。これは変えられない」
「変えられるのは、チームの姿勢と、計算をせずに試合に臨む姿勢だ。目標は1週間前と同じ試合をすることだが、自分たちにアドバンテージがあることを忘れてはいけない」
また、この試合に離れたところでは、直近のオサスナ戦でのMFジュード・ベリンガムの侮辱発言疑惑の一発退場や物議を醸すPK判定など、ラ・リーガでのレフェリング問題に対する意見を求める質問も殺到。
指揮官は改めて判定に関して付け加えるべきことはないとしながらも、ヨーロッパのコンペティションとの判定の相違、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に対する苦言を呈した。
「オサスナ、アトレティコ、エスパニョール戦で起こったことには満足していない。この3試合は我々が不利な状況に陥った試合であり、理解できない。ここ数試合のミスは明らかだった」
「私はヨーロッパの審判に対してはもっと寛容だ。データがそれを物語っている。ヨーロッパではVAR介入がはるかに少なく、必要なときに使用される。チャンピオンズリーグでは通常、各国の最高の審判が笛を吹くことを心に留めておく必要がある。その意味では質が非常に高い」
「(VARに関して)疑問を抱いている。なぜなら、VARは責任を負わなければならない人、つまり主審から、少しまたはかなり、あるいは多すぎる責任を奪っていると思うからだ。審判の責任を奪うのは危険だ。VARは、あからさまな明らかなミスを排除するために導入されたものであり、フットボールの一部である介入のために導入されたものではない」
「多くの場合、VARはイメージを求め、フットボールの自然さをすべて奪っている。我々だけでなく、踏みつけに対するペナルティを目にするが、それに賛同するプレーヤーや監督が何人いるかわからない。(アトレティコの)ル・ノルマンが(セルタの)ボルハ・イグレシアスに与えたペナルティは、チュアメニとカマヴィンガのペナルティと同様に理解しがたいものだ。VARの介入が減れば、ミスを犯す可能性のある審判の責任は増すが、なぜVARが決定を下すのか理解できない」
2025年2月19日(水)12:00