かつてJリーグでもプレーした元ブラジル代表FWフッキが圧巻のパフォーマンスを見せた。
川崎フロンターレや北海道コンサドーレ札幌、東京ヴェルディでもプレー経験があるフッキ。長らく中国スーパーリーグの上海上港(現上海海港)でプレーし、今シーズンから16年ぶりに母国へ戻り、アトレチコ・ミネイロでプレーしている。
そのフッキは、18日に行われたカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA第12節のコリンチャンス戦で素晴らしいパフォーマンスを見せた。
1-0とビハインドの64分、ボックス手前でFKを獲得したアトレチコ・ミネイロ。ボールの近くに立ったフッキがキッカーを務めた。
Jリーグ時代にも見せた強烈な左足のパワーショットが思い出される場面。ゴールやや左の位置となり、フッキとしては狙うのが難しい状況だった。
パワーショットが警戒される中、左足を振ったフッキ。すると、パワーショットではなく左隅を狙ったカーブをかけたコントロールショットがゴールへと飛んだ。
左上のポストとクロスバーのつなぎ目あたりに当たったボールはそのままネットを揺らしたが、これには百戦錬磨のコリンチャンスGKカッシオもお手上げ。「そりゃ無理だろ」と言いたげな表情を見せていた。
そしてその後にも復帰の素晴らしいプレーが。1-1で迎えた86分には、ハーフウェイライン付近でボールを奪った味方が仕掛けると、こぼれ球を拾ったフッキは、ワンツーで前進。リターンをボックス内で右足で流し込むという芸当を見せている。
左足にばかり意識が行きそうなフッキの右足シュートには、GKカッシオも再びなんとも言えない表情を見せることに。結局フッキの2ゴールでアトレチコ・ミネイロは逆転勝利を収めた。
【動画】超人・フッキが見せたえげつないコースへの直接FK&珍しい右足ゴール